身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

文芸

「きみが心に棲みついた」を再び観ている。

起きられるのが午後9時という日が続く中、今日は午後3時には起きられた。しかし、それまでの苦しさというのは筆舌に尽くしがたい。なぜ、何もできないだけではなく、その間、苦しんでいなくてはならないのだ。 よく、悪いことを考えるから気分が落ち込むと…

心臓の痛みの一因となる体験。

心臓の痛みの一因となる体験 午前9時。今朝は鬱というには酷すぎる鬱で胸が締め付けられるようだった。そして、心臓の痛みというのは、この苦しさの延長線上にあると思った。 今朝、起きたときに何を考えていたのかというと、かつては家を綺麗に保って丸の…

自分が生きている意味を実感したとき(鷺沢萠『「私」という「自分」』を読んで)。

母が銀行の取引明細の手数料が高いと言ってゴネる。郵便局と地方銀行は540円だけど都市銀は月に何百円かで、調べる月分払うのだと言っても気に食わないと言う。領収書をコピーして送れとか面倒なことをさせる。こっちが説明しよとしてもガーッとまくし立てて…

成績が良い子は「バイバイ」と言えない(鷺沢萠『バイバイ』を読んで)。

以前、アップした「他人に嫌われるのを異様に恐れる理由。」に関して、続きのようなものを書きたい。 今回は長い引用が続くが、毎回、書いているように、作品の一部分を切り出すと、作品の魅力を損なって作品を汚している気分になる。なので、より多くの部分…

岡田准一版「白い巨塔」を観た。

山崎豊子先生が亡くなって初めての映像化となるが、感想としては思ったより良かった。 前回の唐沢寿明版では、唐沢寿明さんは山崎豊子先生にお前に財前が務まるのかというようなことを言われたらしいが、岡田准一さんの存在感は有無を言わせない。逆に、脇を…

正しさを上回る愛が欲しい(鷺沢萠『夢を見ずにおやすみ』を読んで)。

昨日、取り上げたように、昨日は鷺沢萠著『夢を見ずにおやすみ』を読んでいた。それを読み終えたので、時間が半端だが、思ったことを書きたい。 今回は、メルカリで当時の読者という方から諸々11冊400円で譲ってもらった文庫本で読んでいる。前の所有者は、…

正しい感覚。

今日で、このBlogも継続600日目である。いくら、広く読まれるのが目的ではないといいつつも、これだけ読者のいないBlogを書き続けていることについて、自分でも、自分を褒めたら良いのかケナしたら良いのか判らない。 なんとか600日、続いたか… というのが、…

シティポップな文学は書かない(鷺沢萠『私の話』を読んで)。

寓居の本棚では本の前に物が山積みになっていて本が見えない。昨今、それらを整理しているのだが、しっかり鷺沢萠氏の本もあった。鷺沢萠氏だけではなく、買った覚えのない著者の本が山にある。 著者謹呈のスリップが入っていないものばかりなので(中には入…

書くことは考えること(村松友視『作家装い』を思い出しながら)。

昨日、かなり精神的にも肉体的にも消耗してしまったので、今日は疲れと安堵で気が抜けている。しかし、実は、今でも頭痛がする。そして今日は精神科通院の日。机に向かっていたのだが力が入らないので、ブラブラと三田から赤羽橋まで歩く。 東京は雲一つない…

鷺沢萠『銀河の町』を読んだ。

さすがに鷺沢萠先生にも飽きてきて、しかし何を読んで良いのか判らない。さっきセブンイレブンに行ったら「文藝春秋」が置いてあって、え? コンビニに文藝春秋? と思ったら芥川賞の発表があったからか。 せっかくだから買ってみようかなと思ったら980円。…

感動するのも思い遣り。

昨日は1人でワイン3本空けてしまった。それだけ悲しかった。私も、大きな傷跡が身体中に残っただけで終わってしまったが、同じ選択をしたことがあったので許せなかった。久しぶりにBlogにコメントをいただいたのが嬉しく、こちらも妙なコメントをしてしま…

腑抜けの苦しさ。

今日の東京は朝から雨で、水道の蛇口をひねったら、久しぶりにお湯ではなく冷たい水が出た。今日はゆっくり本が読めると思ったのだが、なんか力が抜けてしまった。 昨日までの異様な疲れの反動なのか、眠くはないものの、なにか力が入らない。今日の、このBl…

努力を否定されること。

角川書店の「近代文学鑑賞講座5 夏目漱石」(昭和33年8月5日発行)を読んでいる。編者は伊藤整。漱石が「余裕派」と呼ばれるのは学校で習ったが、その理由を知らなかった。大学だと習うのかもしれないけど私は学校教育法上は中卒だからさ。 そういえば社…

酒に逃げる。

長年、トラウマという言葉が理解できなかった。嫌な思い出のひとつやふたつ、誰にでもあるんじゃないの? と思っていた。 ずっと読んでいただいている方はご存知かと思うが、ここ数日、私は過去の嫌なことを思い出して、どうしようもない気分になっている。 …

文学は私を楽にする。

今日は朝から物憂かった。弱っているのか何なのか、感情が他動的になっている。オウム真理教関連のものとか天災に関するニュースを聞くと、こっちも嫌な気分になる。スマートフォンに次のような画面が出てきて、普通なら噴き出すところだが、亡くなった落語…

歳を取ることは辛い。しかし、それも悪くない。

念のため、昨日のエントリーは書き直しました。そして、書き直してからウトウトッとしたのですが、また汗をかいて目が覚めました。 疲れ果ててバスに飛び乗り渋谷の行きつけの喫茶店に飛び込みました。行きのバスでも、ポカポカ陽気の中で小野リサさんのボサ…

こんなものを観ている。

文章の質を上げようと書いた2日後なのに、もう書けない。そして、昨日の記事が読まれていない。文章を書く才能がないのか、そもそも書く物がないのか。 (今、このエントリーをアップしようとしたらアクセスが増加している様子、こんなに遅く増加したのは初…

「白い巨塔」と「アメイジング・グレイス」

2日間、眠れなかった翌日は、さすがに辛くて、昨日も書いた『白い巨塔』ネタで引っ張らせてもらう。正直いって、自分でもPCを前に何を書いているのか解らない。検証する以前に事実に反すること、それに基づく説をたくさん書いてると思う。ご容赦を。 昨日は…

篠田節子『純愛小説』を読む。

9月25日にアップした、書評とも感想文とも呼べないものが意外と好評だった。このときに借りた掲題『純愛小説』を読み終わったので、ちょっと書こうと思う。 純愛小説 (角川文庫) 作者: 篠田 節子 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発…

書きたいもの、読まれるもの。

鬱は少し、いいみたいです。しかし、そんなことばかり書いていたのでアクセスはガタガタだろうと思ったら、意外と雑記カテゴリーのエントリーが受け入れらていて、読者の方々には、そういう文章の方がいいのかなと、ちょっと複雑な気分。 さて、今日の話。朝…

酔っ払いを表現する。

昨日、酔って皆さんに御迷惑をお掛けしたので、酒のことについて書こうと思った。酔っ払っても「酔っていない」と言い張る人間がいると聞くが、私は酔っている意識があって、そう断って何かを言う(何を言っているのか判らないらしいが)。 以前のBlogで好評…

鎌倉文学館特別展「漱石からの手紙 漱石への手紙」展・文学講演会「手紙から見た漱石 そのかたち と こころ」

(旧Blogより転載) 中島国彦先生の講演は面白かった。最初は、いかにも大学の授業で、あ、途中で寝るかもと思ったのですが、先生の漱石に対する思いが伝わってきました。 実は中島先生のお顔を拝見するのは初めてですが、彼の業績に触れることは多々あり、…

鎌倉文学館特別展「漱石からの手紙 漱石への手紙」展・文学講座「手紙の筆蝕」

(旧Blogより転載) (「筆蝕」という表現は、もとは文字とは篆刻(石を蝕む)することに由来するので「筆触」の誤字ではないとのこと。) 書家の石川九楊先生による講義は意外にも面白かった。「意外」というのは後述するがスカを引いちゃったかな… と思っ…