身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

主治医は私の病状を、どこまで把握しているのだろうか。

 今日は通院だった。とにかく滝のような汗をかくことを話したら、何だか減った薬が元に戻った。そして、戸籍を集めた話をしたら、よく頑張りましたと言われた。頑張りましたって、金融機関への届け出とか、具体的な手続きは、これからなんだけど。

 体重が7㎏減ったことは、前回、話した。食欲がないと言ったら、副作用で中止にしたリフレックスを再開しようかと言うので断った。今回は、食欲のことについては訊かれてもいない。彼の中で、このことは、どう捉えられているのだろうか。

 保健師さんに電話をしたら、とりあえず後悔が残るようになるのなら、きちんと診察のときに言っておきましょうと言われる。幸い、私の先生は出られるときは電話に出てくれる人なので、電話をしてみた。

 食事については、朝はあんパン、昼はサンドイッチ、夜は肉まんしか食べられないと言ったら、それで十分と言われる。また、焦燥感が強くて文章が1センテンスも読めないと言ったら、診察のときに言ってくれれば薬を出したのにと言われた。

 なんか、もっと親身になって話を聞いてくれるといいなと思うが、前任の主治医は、心臓が針の筵の上で転がされている気がして起きていられないと言ったらゴロゴロしたいための言い訳と言うような医者で、転院先が、ここしかなかったので仕方がない。