身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

久しぶりに大河ドラマを観た。

 最近、朝の連続テレビ小説さえ一気見できないのに、さほど面白いとは思わなかったが最後まで観た。昔は、よく観ていて、まだ私が子供のときの作品だが、山崎豊子著「二つの祖国」を原作とした「山河燃ゆ」が微かに記憶にある。やはり現代劇が好きなようだ。

 一昨日は渋沢栄一徳川慶喜の生い立ちについて。私が育った松戸は水戸街道沿いにあるので徳川慶喜に関する史跡が沢山あるのだが、御三家である水戸藩士としてではなく一橋家の出身ということを初めて知った。

 渋沢栄一の出身地が深谷であることも、すっかり忘れていた。私が新卒で入った会社は東芝の下請けで、担当は深谷のテレビ工場(の関連海外企業)だった。今でこそ深谷といえばネギだが、当時は養蚕だったということも初めて知った。地理的に不思議はないが。

 TVドラマからは逸れるが、渋沢栄一といえば田園調布というイメージが強いが、飛鳥山公園に行ったときに渋沢栄一の旧宅跡があって驚いた。王子製紙というものが、そこまで産業の核であったということも知るのは初めてだった。

 人物像としてのTVドラマより、そういう近代日本の成り立ちを知るのに楽しいTVドラマである気がする。高校を辞めている私には、知っていることが知らないことで結ばれ、日本史というのは、なかなか楽しいと思った。

 今後も見続けるかどうか、体調のみが知るが。