身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

鷺沢萠ふたたび。

 今日は調子の悪さが平素より酷く午後5時まで臥せっていた。叔父と母の戸籍を取りに千代田区役所(神保町支所)に行こうと思っていたのに手遅れである。

 しかし、父の生れこそ横浜だが、母と叔父の生まれは荒川区、私は文京区、母と叔父の本籍は麹町区(現・千代田区)私は港区で、私の家の前まで都営三田線が通ったので、これら全ての区役所に地下鉄1本で行けるという素晴らしい環境になった。なんとなく、差し替えの書類を持って丸の内の三菱UFJ銀行(当時は東京三菱銀行)や内幸町のみずほ銀行(当時は第一勧業銀行)に走った日々を思い出す。これらの銀行も、定期を持っていたせいか三田線で行ったり来たりしていた記憶がある。

 さて、最近、鷺沢萠『「私」という「自分」』に関するエントリーへのアクセスがガタンと増えた。しかもGoogleからの流入である。アクセスがガタンと増えたのはコロナ禍が襲うのと時を同じくしてなので、何か、コロナ禍を生き抜くためのヒントというのがあるのだろうか。

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 鷺沢萠氏関連では、毎年、葉桜忌を過ぎると、Twitterのトップにピン止めしてある『駆ける少年』に関するエントリーへのアクセスがあるのだが、この作品(『「私」という「自分」』)についてのアクセスの原因というのが、今ひとつピンと来ない。高校生くらいからの年齢層からのアクセスは、だいたい教材に使われている『指』についてである(設問を見ると高校生にしては幼いなと思うが、それをさらにネットで検索するとは)。

 『「私」という「自分」』についても、タイトルだけを入れてポンと検索して、検索で上位に上がるのは高校の教材のサイトばかりである。上のグラフはページ(下記)を元にしたものであるが、検索ワード・ベースでは、恐らく30位くらいではなかったかと思う。そう思うと、シークする理由は、エントリーのタイトルか、内容(ほとんど私の実感)についてのものということになる。

circumstances.hatenablog.com

 

 私が抱いている鷺沢萠像は、他人が抱いている鷺沢萠像とは違うのかもしれないと思ったりもする。鷺沢萠氏は、本当は何をいいたかったのか…。そんなことを考えながら布団に入ると、眠剤が効いた働かない頭でスマートフォン鷺沢萠作品をポチッている。またダブり本が来なければいいが。

 古本というのは財布に優しいらしく、特別定額給付金が入ったら、貯金は憧れのBMWの真っ赤なオープンカー(これも鷺沢萠氏の影響によるもの)の「本体」が買える額になる。これだけ、この車種の、このコンディションのものは手に入らないだろうから、本当、車検も通さないでナンバーも要らないので買っておいておきたい気分である。ちなみにこれ。何度でも同じ画像を使うほど入れ込んでいる。

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P.S. この車種(BMW E30)が「六本木のカローラ」と呼ばれていたと同年代の人に言ったら知らなかった。