身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

世俗。

 このBlogのエントリーが今日で999になることを今になって知る。一時、自分でもブンガクしている感じがしたのだが、それに比べて今の怠惰なBlogは何だ。今日、読ませていただいている真面目に芸術を批評している方のBlogに創作の習作が載っており、若いのに頑張ってるなぁと自分が恥ずかしくなる。

 さて、昔の知人に関する音沙汰を聞いた。私に比べたら、かなり若い女の子である。仕事上の付き合いで、仕事に対する取り組み方は、どちらかというと真面目だった。私は、まぁ、普通の勤め人だから普通に結婚して子供の1人くらいいるんじゃないの? と思った。

 それがさぁ… と、この話を私に持ち込んだ人物が言う。私が会社を辞めて1年後くらいに会社を辞め、交際していた男性に付いて沖縄に行ったという。それで破局して東京に戻ってきて、今はアルバイト店員をしているという。で、あんな真面目な子が? と訊くと、見た目はね、と言う。なかなか擦れたエピソードを聞いた。

 先日、辻村深月氏の表現を取り上げたが、会社に勤めていて、共働き、あるいは専業主婦の妻がいて、子供がいて、幼稚園か保育園に通わせていて、人によっては、それが小学校だったり中学校だったりするが… というステレオタイプを思い描いていた私には、そちらのステレオタイプの方の人が意外と多いのに驚いた。以前、書いたが、世の中の、ほとんどの人が浮気をしているというようなことを大女優に言われたこともある。

 瓜ヶ谷さんみたいにね、より良い仕事をしようと思う人は、ごく僅か。男だったら、いかに仕事の手を抜くか、女だったら、いい男を捕まえるかを考えるかしか頭にないのと言われた。私が、そう考えないだけらしい。だからといって私が無職だというだけで家でゴロゴロしてゲームをして… と噂する同じマンションの住民を許す気にはならないが。