身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ダルくて仕方がない。

 午前11時まで目が覚めない。午前10時ころから外部の音などが入ってくるのだが、ただ頭に響いて苦痛なだけ。

 起き上がってもクラクラして倒れこんでしまう。何とか食事を買いに行くと、美女がフェラーリコンバーチブルの屋根を開けて走り去るところだった。

 いいなぁと思う以前に、好きなことをする以前に、この苦痛がないだけで楽になるのにと思う。

 好きな本1冊読めないどころかTVドラマも観られず、苦痛しかなく、何のために生きているのか判らない。