身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

鷺沢萠作品は人を優しくする。

バイバイ (角川文庫)

 

 あらかじめ。小学生の作文より酷い文章である。正直、感情がゴッチャになっていて、どこから書いていいのか判らない。そうこうしているうちに更新時間だ。

 昨日は、寝た途端に地震が来て、築40年の8階に住む私としては嫌でも身構えなくてはならなかった。身構えたところで逃げられないのだが。

 薬が変わって変な目眩のようなものはなくなったものの、さすがに寝不足だ。目を覚まそうと思ってシャワーを浴びても、疲れて眠くなってしまったり、どっちが良かったのか。

 さて、夕方になり、やっと本を読むことができた。ここ数日、拘って読んでいる鷺沢萠作品より『バイバイ』を読む。もう何年も取り上げられなくなった、はてなブログの記事ピックアップに取り上げられたり、私の大好きな赤いBMWコンバーチブルが出てくる好きな作品のひとつである。軽く読めるし。きちんと頭に入る読書は下手をすると数週間ぶりというリハビリである。

 で、ちょうど、読書が乗ってきたとき、電話が鳴った。最近、身に覚えがない番号からの電話が多いので、ちょっと身構える。携帯電話に慣れない老人がダイヤルし間違えたというのが10回に1回くらいあるが、だいたい、嫌な電話である。

 高校の同級生だった。このBlogでも1回、取り上げているが、私以外の同級生も悪態を付かれていて仲間内では半ば村八分になっている人物である。

 そもそも電話番号が変わっているのが変だなとは思ったが、同居する母親が32条入院になってしまって、家などの母親の財産があるので生活保護が素直に受けられず、ひと悶着あったらしい。ちなみに、その同級生の母親と私の母親は同郷(東京・荒川)で同名である。

 生活困窮者自立支援制度について教えたら、すでにケースワーカーが付いていて、何とかなりそうではあるらしい。日当で払われる仕事もするが、それまでの繋ぎの金を貸してほしいと言う。

 この人物のヒューマンダストっぷりには私も私の友人にも頭を悩まされていたのだが、二つ返事で貸そうと思ったのは、純粋に読んでいた作品のせいだろう。悪かったのは酒のせいで、そいつのことを信じてやろうかなと思った。それにしても、もう少し感謝されてもいいと思ったけど。