身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

あんな編集者いない…。

 私はさる雑誌社の書籍編集部で編集者の見習いをしていたことがある。病気で辞めざるを得なかったが、今になると適職で惜しいことをしたと常々思う。

 さて、今期のTVドラマでは出版業界をモデルにしたものが2つあるが、あそこまでナンセンスだと突っ込むのに暇がなくて笑って観てもいられない。

 リアリティーがあるなぁ良くできているなぁと思うTVドラマもあるのに、どうして、こうも同じことを描いて差が出るのか。

 実際のTV業界は知らないけれど、TV業界を描いたものは(現実に即しているかどうかは別として)リアリティーがある。今度書こう今度書こうと思って下書きに入れっぱなしだが、私が選ぶザ・ベスト・TVドラマに「ニュースの女」(1998年・フジテレビ)というのがある。

 当時は、まだ映像ソフトなど売っていなかったので(売っていたとしてもVHSがあったかどうか)ノベライズ本を買ったのだが、そこには、社会科の教材よろしく「ニュース番組はこうして作られる」というページがあった。

 ドラマでも映像づくりの描写は良くできていて、リニア編集で5分の映像を3分で作るなど本当かよと思う現実に関する描写があり、今でも記憶にある。

 今回のTV番組もスポンサーに雑誌社が付いていた。一度、その業界の企業が全面考証を行ったTVドラマというのも観てみたいと思う。

 ちなみに私の編書が質が悪い奴に持ち去られてしまったのでAmazonで購入しようとしたら、「非常に良い」が500円だったので、まだまだ在庫があると思ったのだが、昨日、見たら売り切れていた。

 Microsoft Office 97に関する本だが、いまだに取り引きされていることが驚きである。