身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

当たり前のことを考える余裕。

 Facebookで朝から色んな人のメッセージで流れてくる画像。

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 当たり前のことだが年齢は生まれた翌年から数え始める。そして、生まれてから現在までの年の数でもある。なので、生まれた年と年齢を足すと現在の年になるのは当然の理である。

 考えれば当たり前のことで、それが当て嵌まっているからといって「1000年に1度」というのが正解ではない。

 そもそも怪しいのは、年について語っているのに、「今日」と限定していることである。友人は、まだ誕生日が来ていないので2019だったと笑っていた。せめて大晦日なら良かったのだろうが。

 クリスマスというのは、当然、「今日だけ」のことである。特別な日である。特別な日だから、何か特別なことがあるはず… と思いたいのは判る。しかしなぁ、こんな子供騙しのものではな…。

 似たもので、木・金・土曜日が5回ある月は数十年に一度、みたいなものもあった(内容は違うかもしれない)。それも、パラパラと2年分のカレンダーを捲っただけで、普通にあった。これも、31日ある月は3日は同じ曜日が重なる。

 考えればごく当たり前のことである。この程度の可愛い遊びに使われるのならいいが、今日だけ限定! というような商売に使われては叶わないなと思う。当たり前のことに思いを馳せる余裕がなくなりそうだ。