身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

お金が発生する単位。

 実家から帰ってきた。今回は、特に何かあったわけではないのに、異様に疲れた。帰りに医者に寄ってきたからかもしれないと思ったが、医者に寄ってきたのは以前にもある。例によってクリニックの前から見た東京タワー。霞んで見えるのは雪ではなく雨。アクアスキュータムのコートを着ていたので傘は持たずに出たけど、それで十分という降り方だった。

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 さて、この寒いのに、実家には植木屋が来ていた。さすがに今日は休みとのことだったが、もう何年も入れていないとかで庭木が隣の家にはみ出したりして大変なことになっているようだ。閑散期に来てもらったというが、この寒さでは来る方も堪ったものではないだろう。

 さて、その植木屋であるが、暑くても寒くても、料金は日当で払われるそうだ。私は樹木1本につき幾らとか、芝生1ヶ所につき(あるいは広さ何平米メートルにつき)幾らなどで払われると思っていた。なんか、今の季節のように過ごしにくいときだと割りが悪い気がする。そういえば、友人の内装工事屋が、どんなに良い仕事をしても日当で払われるんだよな… と言っていた。

 私も、かつて貿易事務をしていたとき、私は月給や時給で給料を貰うが、会社は顧客から書類(インボイス)1件につき幾らという風に金を貰っていた。似た仕事である通関業も、大額と少額があるが、通関1件につき幾らという風に金額が決まった。私の在職中に自由化されたが、国の事業の代理的なもので公定料金だったので、通関料は1件につき幾らというのが当然のように思っていた。

 他方、物を書いていたときはペラ1枚につき幾らという風に貰っていた。1円ライターという人たちは、名前からして1文字幾らだという風に金を貰っているのだろう。名前からして1文字1円、ペラ1枚200円かと思って驚いたが、さすがに、それはないようだ。

 TVドラマ「わたし、定時で帰ります。」を観たとき、受注金額が一定以下だと赤字になるという表現が出てきて、発注する側は1件幾らで支払うのかは理解できるのだが、経費というのは、どのように計算するのか理解できなかった。簡単に考えれば延べ1人当たりの時給で換算するのだろう。

 翻って店舗における従業員の給与を考えて、それは、どのように算出するのかと考えると、利益に占める割合のようだ。これまた、TVドラマ「グランメゾン東京」を観ていて、原価率を上げたら人件費が安くなり雇える人員が少なくなるので従業員に無理が来ると銀行に指摘される場面があり、なかなか難しいなと思った。

 そんなことを考える契機となったのは、実家で携帯電話のテザリングでPCのインターネット接続を使っていたら、データ通信料がエラく高く付いてしまったのだ。データ通信料とインフラの整備費用というのが面白いと思った。ポイント還元キャンペーンなども、そうだ。

 これらのことを色々と考えて、カネというのは人員に対して発生するものと件数に関して発生するものがあって面白いなと思った。経済学とか勉強したら基本なんだろうな…。今日は、そうでなくても疲れと積み残した仕事が多いので、この辺で。

 オマケ。実家の近所にあるヤマザキパンの直営店に「カゴ盛」なるものがあって、さすがに籠の中の1品が、その値段の訳ないなと思っていたら、1籠いくらだというので驚いた。500円で3日くらい過ごせそうだ。直営店といえど通常商品は通常価格で売っているようだが、そして、これは需要がないものだろうが、果たして、これで利益が出るのだろうか。

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