身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

Blogのサステイナビリティ。

 "SDGs"という言葉を聞くと、なんか変な気がする。サステイナビリティもデベロップメントも進行形なのに、どうして、そこにゴールズという打ち止め的な言葉が続くのか不思議だからだ。

 さて、私がBlogを始めたのは古く、まだ一次ISPとか二次ISPとかの分類があったことだ。個人ホームページなるものも持っていた。そういえば、昨日、久しぶりに検索でヒットしたページに行ったら当時作られた個人ホームページで、しかもキリ番(知っている人も少なくなったかな)を踏んだ。

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 24年間で1万人という、検索で上位にヒットする割には恐ろしく少ない数であるが、当時の個人ホームページ(個人サイトではない)というのは、そんなものだろう。個人ホームページとはどんなものか、作家の故・鷺沢萠さんのサイトを例に紹介する。@homepageから移転したものなのでリンク切れがあるが、手書きのHTML1.0のページが2階層ほどというのが平均的な構成だった。ファイル転送にはFTPが使われた。

meimei.la.coocan.jp

 

 やがてMovableTypeが現れ、アメーバブログなどで雨後の筍のようにBlogが繚乱していた。私はISPが提供するBlogサービスを使っていたが、なんか勘違いした人に、Blogって儲かるんですか? とよく訊かれた。おそらくアメーバブログで有名人が儲かったという話をしていたためだと思うが、アメーバブログでは一般の利用者には1円も広告収入が入らない。

 そんな中、私が運営していたBlogは、1日に多いときは3万PVほどの、それでも当時としては人気Blogになっていた。今にしてもかなりメジャーな部類に入る(はず)。Amzonアフィリエイトで、月の収入が1,000円ほどになった。

 SNSなどなかった当時、毎日、コメントが最低でも20は付いた。それが、昨日、書いた変な夫婦と関わることになり、私は半ば監禁するように入院させられてしまった。本当に、法を隠れ蓑に人権侵害が行われているような病院だった。

minatoserenade.hatenablog.com

 

Googleのクチコミ 

goo.gl(魚拓・https://archive.vn/ebI0V

  

 詳しくは上記エントリーに譲るとして、書籍化の話もいただくようになった人気Blogで、私は拉致監禁され、他の精神科医曰く「毒を盛られ」るようになり、必死に病院内のPCからBlogでSOSを発信していた。

 そして、そのSOSを発見した病院職員に、「レスが60件付いているからBlogごと見ないで消せ!」と命じられ、私自身は殺されずに帰ってきたものの、書籍化の話もなくなりBlogも存続しなかった。

 このBlogでも何回か触れている気がするが、私と少し関わった(私は喧嘩を売られたと解釈している)プロブロガーなる人物は、それより明らかに劣るコンテンツながらも月間1000万PV・年収数千万円を叩き出したそうである(という話で客寄せをして高額セミナーを開いていた)。

 そんな、六本木の外国人向けマンションに住んでいた彼も、今は1,400万円の借金を抱えて鎌倉の海沿いのアパート暮らしとのことだ。賃貸物件を借りるときに審査に落ちたそうである。今では5ちゃんねるの良い肴になっている。

 逆に似た立場から文筆業に移行して上手く行っている人にジェーン・スーさんがいる。彼女はコンスタントに物を書き続けて、今や先生と呼ぶに相応しい人になった。

 方や、私やプロブロガー氏は、同じようなスタート地点にいたのに、それが持続してはいない。プロブロガー氏の年収数千万円が、どうして借金1,400万円になるのか(これは金は使えば使うほど入ってくるという理論?浪費したためでもあるらしく、今でも週に何度も万単位の食事をしている)。

 私の場合は、勤めによる失われたときに加え、その後の病気のとき、何もできなかったということが大きい。ロスジェネの失われた10年。しかし、人間、努力をしないと衰えるものだ。失われた10年、何もできなかったことを考えると歯がゆいどころではない。

 サステイナビリティというのは継続し続けることが重要であって、決してゴールはないと思う次第だ。