身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

アリゲーターマークのMOLコンテナ。

 昨日の疲れが出て酒を飲んで寝てしまえと思ったのだが失敗して体調を崩した。

 さて、私は商社に勤める前は海運関係の会社にいた。今では速さから空輸が貿易のメインストリームになっているが大量輸送と運賃の安さでは海運に勝てない。あと、日本では考えられないが、ロシアや北米では鉄道やトラック使った陸運の国際輸送というものもある。

 海運といっても船会社ではなく海貨業者(乙仲)にいたので、本船に関わることではなくコンテナ詰めや、その港までの運送(ドレー)などを指示したりしていた(船会社にいたこともある)。

 日本の三大船会社は、商船三井(大阪商船会社=O.S.K.、Mitsui O.S.K. Line = MOL)と日本郵船日本郵船会社=NYK)、川崎汽船(Kawasaki Line = "K" LINE)である。この前、近所のボンボンが、俺の彼女は東海汽船の令嬢で日本一大きい船会社の社長の座を手に入れたと言っていたので呆れてしまった。

 その3社がONEというアライアンスを組んだが、そのコンテナが、ピンク地に白い"ONE"の文字という、目を引くが、それ以上の印象は、あまり残らないものである。

brand.one-line.com

 

 それ以前にも、各社、コンテナはシンプルに自社のロゴのみを入れたものになり、ちょっと寂しいなと思っていた。子供のころ、MOLのコンテナといえばワニのマークが特徴で、幼少のころには、母親に、ほら! ワニさんのコンテナだよ! などと言われたものだ。

 そんなMOLのコンテナも新しいものはロゴだけになってしまい、ワニさんマークがついて物がなくなってしまった。現場にいる友人にFacebookで訊いたら、たまに錆びたのを目にするとのことだ。そんな懐かしいアリゲーターマークのコンテナをネットのフリマで見付けた。

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 なかなか良くできていて値段も安かった。玩具のミニカーより安い。いいね! が幾つも付いていたので慌てて購入。

 ちなみに、このアリゲーターマークであるが、船に関わりが深い画家の柳原良平氏によるものである。今日、寓居に来た人に柳原良平氏について説明するときに、どうしようか考えたのだが、サントリーアンクルトリスを作った人である。

 詳しくは商船三井の柳原名誉船長ミュージアムで(商船三井のオンラインミュージアムで横浜みなと博物館の柳原良平アートミュージアムとは異なります)。

www.mol.co.jp