身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

忙しさと書類チェック。

 いつもにも増して他愛のない話だ。昨日、友人から、夜分遅くに申し訳ないという前書きのある電話が架かってきて、初めてそれが「夜分遅く」であることを認識した。何に時間を費やしたのかと考えるとBlogを書いていたことしか考え付かず、それだけ時間を食って、あの出来だとすると、遺憾だ。

 しかし、私にとって、時間の多寡と忙しさというのは決して比例するものではなく、忙しければ忙しいほど書類のチェックは疎かになるどころか細かくなる。父が死んで保険金を受け取りに行ったとき、見慣れている書類ではないのに保険証券にミスを見付けたのは既述の通り。

 今日は病院に行った。肱が腫れて、土曜日に時間外で入って、即時、手術、日曜日に術後経過を見せに行って、今日は措置だった。民間の総合病院だが外来診察時間外は会計ができないとのことで、今日、会計をしたのだが、診療明細書をチェックして、気が付いたところが数点。

 健康保険組合に相談したら正してもらえと言われそうだが、診療報酬が190点、違っている。また、これは正当な請求だが、軟膏を貰ったのだが、軟膏の容器代を63円、請求されていて、セコッ… と思った。

 貿易事務の仕事をしていたサラリーマン時代、輸出諸掛りの請求書を受け取るのは経理部ではなく私たちのいる部署だった。それは、私が勤めた数社、すべて、そうだった。私の部署でチェックをした後、経理に回す。交通費を清算するとき、切符などを経理に丸投げしないようなものだ。

 私は全ての請求書をチェックしていたが、そんなものは時間の無駄だと言ってチェックをせずに経理に回し、請求ミスが見付かって経理に注意される先輩がいた。それでもノーチェックを続けては怒られを繰り返す。そういう人に限って、私のように、きちっとチェックする人間をバカにする。きっと、数度に1回とはいえ、経理に怒られることなど、何ともないのだろう。

 私が書類に細かいということを示すエピソードだ。今日も、時間は十分にあるつもりなのに、つまり暇なのに、この程度しか書けない。