身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

母のことが不安で眠れない。

 朝、ヒルナミンを服んで寝たら今まで寝てしまった。いつもヒルナミンを服んで寝るとそうなのだが、どうも目覚めたときに調子が悪い。離人感とともに、起きているのにフワフワした感じがして、起きているのが辛い。今も、これを書くのがやっとである。

 さて、今朝、不安で眠れず、肌も虫に刺されたように腫れて痒い。ストレス性の蕁麻疹のようだ。これは少しヒルナミンを服んで寝ないと身が持たないなと思い主治医に電話。昨日のことで、松戸市から主治医に先んじて電話があったという。

 母は医療保護入院が必要だという。その手続きを私にお願いしたいが病人に話してストレスにならないだろうかと主治医に連絡があったという。主治医としては、本来、私がすべきことであるし、父の相続の手続きをした実績もあり私の人生にとってプラスになることだと思うので、やってほしい、その旨を通知したとのことだった。

 松戸市の言いたいことが判って少し安心したと同時に、人間、感情が絡んで動けなくなるというのは本当なのだなと思った。父が死んだときの相続の手続きといっても銀行や生命保険会社を回って必要な書類を掻き集めて不動産登記をしたくらいだ。

 まぁ、強いて言えば自分で遺産分割協議書を作ったが、資産を書き出して、どう分けると書いただけである。仕事で原産地証明(Certificate of Origin)などを作っていたので、それと手間的には変わらない。それが、いざ自分が関わる書類となっただけで厄介になる。

 しかし、不思議なのは、何がどうなって医療保護入院が必要だとなったのか。毎日、母に電話をしているが、症状は安定しているというのが私の印象だ。ケアマネージャーがいるにはいるのだが、ほとんど母とコンタクトを取っていない。

 本当に当てにならないケアマネージャーで、母のことを聞いても「ヘルパーに訊いておきます」と言って、その回答をオウム返しすることしかしない。結局、私も直接、ヘルパーに訊くようになった。

 そもそも、今回も、市の地域包括支援センターからは連絡があったが、ケアマネージャーからは何の連絡もない。もし、そんな月に2回も母に会っていない人が何か言って、このような事態になっていたら憤慨ものである。きっちり話をしてきたい。