身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

まずは自分から。

 ネタ帳というものがあるが、私も、気に留まった言葉などはメモをしている。スマートフォンを使った便利な方法はないかと思ったが、LINEでメンバーが自分だけのグループを作り、そこに投稿するという形に落ち着いた。時間も自動的に記録されるのが便利だ。(トリビアWindowsのテキストファイルの冒頭に".LOG"と記しておくとメモ帳で開いたとき文中に開いた時間が記入される。)

 そのネタ帳を整理していたのだが、昨日の読売新聞のインタビュー記事についてのメモがあった。私は新聞を取っておらず外出先で読んでいるのでスクラップできない。なので何の欄にあったのか判らないのだが、日本語検定委員会理事長の梶田叡一という人と松任谷由実さんが日本語について話している記事だった。

 その梶田という人が妙なところで「センシティブ」という言葉を使っていたのだ。しかし、この言葉が、今ひとつ、ピンと来ない。文脈から英語の"sensitive"というニュアンスは受け取れず、なぜ日本語の「敏感に」ではなく「センシティブ」という言葉を使うのか判らない。

 この人は同インタビュー中で「ヤバい」という言葉を盛大に非難しているのだが、そのまま、熨斗を付けて返したいよな… と思った。人の振り見て我が振り直せという言葉があるが、他人を非難しておいて自分が同じことをしている自覚がないのは恥ずかしいなと思った次第だ。自戒の意味を込めてメモしておいたのだと思う。