身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

弱気になると風采が上がらない。

 今日も精神障害者地域支援センターへ。そこで軽く嫌われている人がいるのだが、私は、その人には同情的だ。50歳を過ぎて独身だし… と訴えていて、それの何が問題ですか? と、言われた人に一蹴される。世間体が悪いと答え、そんなことを気に留めている人はいませんよと、さらに一蹴。暗に、しつこいと嫌われますよと言われていることに、本人は気が付いていない。

 しかし、私も、昨日、書いたように、病気で寝込んでいるとき、コンビニに弁当を買いに行って「食事も作らないでゲームをして飽きませんか?」と言われると嫌な気持ちになる。これも何度か書いているが、対人関係のトラブルを起こしたときに、TVの取材か何かで、近所の人のコメントとして、食事も作らずゲームをしていると事実でもないことを流されたら堪ったものではないと思う。

 今は、それは考え過ぎだと思うし、堪ったものではないというところまではいかないということは、言われたときは、精神的に弱っていたのだと思う。精神的に弱っていて食事が作れなくて、それを悪いことをしているように言われるという、泣きっ面に蜂の状態だ。私は主義で独身を貫いているから独身だと言われても平気の平左なのだが、その人が口にする無職という言葉は、私にも他人事ではない。

 木乃伊取りが木乃伊になるではないが、この人みたいに私も嫌われているかもしれないと思ってしまった。しかし、ここで唱える呪文は、木乃伊取りが木乃伊になるではなく、人の振り見て我が振り直せだろう。その人は風采が上がらないこと甚だしく、それも彼が嫌われる所以なのだが、やはり人は見た目によるのだなと思った。気を取り直して努力すれば、外見に自信が漲るとまではいかなくても風采が上がらないとは言われなくはなるだろう。