身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

愛されないと自信も無くす。

 今朝は数時間、寝ただけで目が覚めた。恐怖感を覚えずに目が覚めたのは久しぶりなのだが、なんせ眠い。朦朧として何をしているのか判らないが、かといって再び寝て、恐怖に襲われるのは嫌だ。

 母にトランシーバー代わりに持たせている私が昔使っていた3G携帯電話の調子が悪いので機種変更しようとauショップに行く。やっとのことで型落ち新品を見付けたのだが、頭がボーッとして落として傷だらけにしてしまった。

 しかし、auショップで2時間待ち。充電器を買いに来ていた人も20分待ちと言われ、思わず、家電量販店で買った方がいいですよ~と言いたくなった。ちなみに待ち時間に渋谷駅まで昼食を摂りに行き、そのときの渋谷駅。

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 どこに行っても改元便乗ばかり。もっと重要なことがあるはず… と思ったら、しっかりとメーデーのパレードもあった。メーデーも勢いを失いつつあるのを見ると、労働者も個の時代という感じがする。最近、団交と言う言葉もストという言葉も聞かない。

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 さて、今日は、日ごろに比べると起きていられる時間が多いので、行きつけの喫茶店で本を読みながら考え事をしていた。いつも同じことを考えているが、家族の結びつきとは何ぞやということだ。

 最近、つくづく「血は水よりも濃い」ってのは嘘だよなぁと思う。濃かったら起こらないはずの児童虐待などが頻繁に起きている。観ていないが映画「万引き家族」でも、登場する家族に血のつながりはないという(真偽は知らない)。血よりも濃い結びつきは幾らでもある。

 私の場合、血とは他者を排除するためのものだったといっても過言でもないと思う。母親という肉親の言うことが聞けないのかというような、「絶対」を示すものだった。そして、少しでも気に食わないことをすると、親に恥を掻かせると言われた。

 私は子供のとき、絵や作文というものの成績も良かったのだが、それが、例えば県展に入選すると、こんなミットモナイものが新聞に載って恥ずかしい! と作品はビリビリに破かれた。そのくせ、賞状は取っておく、そういう親だった。

 小学校3年生になるころには、委縮して作文など1文字も書けなくなっていた。これは書いたかもしれないが、私のようなミットモナイ人間がいることは恥だといって成人式のときも自室に幽閉されていた。

 しかし、区の精神障害者自立支援センター長に、成人式に出してもらえなかったといったら、なぜ、親は、そんなことをするのか、そんなことをしても親には何も利益にならないのにと言う。この人、私の何の話を聞いていたんでしょうね。

 今日、私はコートを着ていった。私は昔、親にミットモナイと言われて、服装すら自分の好きにできなかった。コートなんて着ている人、誰もいないじゃないか! と怒鳴られることが、長年、怖かった。

 自分が何も悪いことをしていないのに、親に「警察を呼ぶぞ!」と言われて怖気づいていたことは何度も書いているが、そういう親がいなくなったらいなくなったで、自分は、ミットモナくない行動をしているのだろうかと、今でもビクビクしている。