身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ビンテージ・ファッション。

 何もする気がせず、昼食も手を抜いて寓居マンション1階のコンビニ、通称、私のレーゾーコに買い物に行った。

 私の家の数軒先に町工場があるのだが、そこの女性社員が買い物に来ていて、なんだろう、この違和感はと思った。

 昭和の事務員的な制服が原因だと判ったのだが、そんな制服は売っているのかねとネットのユニフォーム通販サイトを見たら、やはりない。

 試しにフリマ・オークションサイトを覗いたら、売っている売っている。おそらく古着屋と思われる店舗が、古い事務服やら学生服やらを売っている。

 私が出た隣の中学校の制服まで売りに出ていて、地元ではオシャレで有名と書いてあった。

 地元ではオシャレというより、松戸市立で、当時、いわゆる「全国標準服」ではない制服を制定していた中学校があったのにビックリした。

 先週末から実家に行って、通学する私の中学校の後輩たちを見ていたのだが、まだ、当時の「全国標準服」の詰襟にセーラー服だった。

 これも昭和の匂いプンプンで、実は通販サイトで同じように調べていたのだが、扱っている店が数店舗しかなく、もう、作っていないのではないかと思う。

 私が住む東京・白金には、隣町の三田に慶應があるので学生服のオーダーなどを扱っている店があるのだが、今は、公立中学の制服もオーダーなのか。

 考えてみれば、もっと近くに聖心があるではないか。古いのだがダサさを感じさせない制服のために忘れていた。

 これもネットで学校のサイトを見てみたが、別に有名なデザイナーの作という訳ではないようだ。

 

 ウケ狙いとしてバブルの象徴としてボディコン・ワンレンなどを持ち出した人間や団体があったが、男性もダブルのソフトスーツとか着たら受けるかも。

 当時は「ニュースステーション」でアンカーをしていた久米宏さんも着ていたくらい流行ったものだ。江口洋介さんなんか、それを着て長髪にしていた。

 逆に私は、アクアスキュータムラルフ・ローレンを着ていたらダサいと言われたものだが、今は、言った人間が、この辺がトラディショナルでなどと、伝統的裏打ちが全くない薀蓄を垂れていて可笑しい。

 しかし、それらの服を買ったときには体重60㎏。まさか100㎏を超える日が来るとは思わなかった。しかも増えたときは半年で倍増(60㎏→120㎏)である。

 痩せてオシャレしよう。