身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

疲れが取れない。

 昨日の夜は眠い目を擦って事務をしていた。効率が落ちているのは判っているが、なにか、その日のうちではないと、できない気がした。翌日の今日になると、それは正解だったのだが。

 今朝は午前9時に目が覚めた。よく寝た感があるが、まだ疲れが取れない。着換えもせず(できず)朝食を摂り再び正午まで眠る。

 そして、今現在、まだ起きられていない。今日は、このまま眠剤を服んで眠ろうと思う。しかし、旅行帰りでも、こんなに疲れないよ。母は悪態をつく、シュリンクの言葉を借りれば罵詈雑言を浴びせる、ということはなかったが、母と一緒にいるだけで疲れる。

 さて、インターネットブラウザーを起動してみたら倹しいアパート暮らし… みたいなニュースが表示され、何かと思ったら、売れっ子俳優が売れなかったときから家賃9万円のアパートに住み続けているという。

 アパートで家賃が月に9万円というのは、私から見ると、かなり贅沢なのだが(私が住む港区でも六畳1間風呂なしなら3万円くらい、ユニットバスで良ければワンルームマンションでも6万からある)私や私が置かれている環境が変なのだろうか。

 感覚が変といえば、天皇の退位が決まったとき、平成の常識からは考えられない昭和の感覚というような話題がメディアに膾炙した。

 電車の中でタバコが吸えたって、それは当時から変だと思っていた。だって、今より、よほど混雑していたのだから。そして禁煙になったら新橋駅の線路が投げ捨てられたタバコで発火したことがあった。

 なんか、この手のことで、まだメディアに取り上げられないことがあったよな… と思ったのだが、なかなか出て来なくて気持ちが悪かった。

 それをやっと、今日になって思い出した。キャッシュカードの磁気ストライプに暗証番号が書き込まれていたことだ。まだプラスチックカードにICが載る以前の話である。引き出してくれと言わんばかりだ。