身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

金に対する不安。

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 最近、不安が大きい。主に金のこと。私のBlog仲間にも、それで生計を立てている人がいるが、私の生活費は障害基礎年金から出ている。これが2ヶ月で13万円ほど。それでは足りないので親から援助してもらっている。

 その親であるが、もう寿命である。父は他界して、現在、母の収入は遺族年金と自分の年金のみで、貯金を切り崩しているのを知っている。その母が私に3,000万円は残したいと言っている。

 3,000万円というと大金ではあるが、年に100万円を使うと考えて30年で尽きてしまう。現在(厳密には来週で)、私は50歳。30年で死ぬとは考えにくい。残りは家を売ってということになるのだろうが、問題は、その家である。

 現在、寓居が入っているマンションは建て替えの話が出ていて、ほぼ決定である。未定なのは時期だけなのだが、まぁ、2年といったところか。それまでに汚部屋の荷物を何とかしなければいけないのであるが、それと同時に転居先が問題だ。

 建て替えなので建て替えた同じところに住めそうではあるが、寓居はいわゆる団地サイズで、そのような大きさの部屋を作るとは考えにくい。また、同じサイズだとしてもアップグレードになるから差額を払う必要がある。

 つまり、部屋が広くなった分+アップグレード代、加えて建て替える間に住む家の家賃が掛かる。そうなると売って買い直した方が安い。しかし、当然ながら売った金で買うには、同じ程度の部屋か、それ以下ということになる。

 ここで保健師さんに指摘されてナルホドと思ったのだが、同じ程度の部屋というのは同じ程度の問題を抱えていることになる。つまり、同じ築年数なら、どこも建て替え間近だということだ。結局、買い替えるにもアップグレードが必要となる。

 そのアップグレード代を出したら、もう、残る金などないのだ。実家を売ればなんとかなると思っていたのだが、父が死んだとき相続税を払うので価格を調べたら、10年前に地価が2/3に暴落している。何があったんだ松戸市小金原。

 実家は、古家ありの土地といった塩梅で、母曰く、家が凝った作りなので更地にするのに金が掛かるから、ほぼゼロだと思っておいた方がいい。そうなると、やはり3,000万円から崩さなければならない金が出てくるということ。

 上に書いたBlog仲間の言葉ではないが、年金支給額で生活できる土地が日本にはない。障害基礎年金を受け始めたのは私が社会に出て3・4年目くらいのときで、それを理由に会社を辞めているのだから、どうして障害厚生年金の受給手続きをしなかったのか、当時の主治医の判断が謎である。

 私の友人の数人は障害基礎年金で生活している人がいるが、大抵、二十歳前の発病といったら親に原因があることが多いので、親から援助が受けられない人がいる。そういう人は生活保護である。

 一昨日の受診のとき、主治医に、この話をしたところ、資金が尽きて生活保護を受ける人もいるけど、本当に身の回りのものしか買えなくなるよと言う。ただ、私のBlog友達で生活保護を受ける受けないといっていた人は独自ドメインを持っているしコーヒーも自家焙煎して飲んでいるし、フィルムで写真も撮っている。

 地元の知人で生活保護を受けている人も知っているが、実家から100mのところにアパートを借りて、バイクを持っている。本人がのうのうと言うには、バイクを酔っ払い運転してアウディに突っ込み、アウディもバイクも廃車になり、本人も生死の境を彷徨ったらしい。

 周囲の人間曰く、アウディの所有者は泣き寝入りだろうねとのことだろうが、その事故後に、その知人の家に行ったら、1万円札が何枚も無造作に置かれていて、何の気もなしに、そこから使っていた。生死の境を彷徨ったので親が甘々になっているようだ。

 生活保護を受給してバイク(確か400㏄)を所有できるのか否かは知らないが、ある福祉関係者に、この人の話をしたところ、普通、港区内に土地付きの実家があるのに生活保護を受けていることからして、ちょっとあり得ない話だと言う。まぁ、乱雑に積まれている1万円札を見て、私も何かあるなとは思っている。

 ともあれ、別にバイクを持ちたいなどとは思っていないが、たまには、ちょっとしたものくらいは食べたい。しかし、純生活保護だと、それも叶わないとのことである。それで、つくづく「ウチってビンボーなんだ」と実感している始末だ。

 ちなみに東京のマンションの価格は年収の13倍とのこと。住宅ローンの目安は年収の5倍なのでマイホームが遠のいているという新聞記事を見た。しかし、私の家の周りのマンションは最低1億というものでも飛ぶように売れている。