身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

Waste of ...

 最近、時間や金を無駄にしたなぁと思うことが多い。

 ここのところ外出もせず(風邪でできなかったのだが)ネットを見ていたのだが、おぉ、いいこと言ってんなぁと思っていた人が、ネットで、その人が批判している対象の仲間(というより親玉)と仲良くなったと喜んでいて、その程度の人かと残念に思った。

 ネットは、黒白ハッキリというより、底が浅く敵味方を決め付けるきらいがある。ここのところTVドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」を観ているのだが、ドラマの元ネタもネットから拾いながら、そういうネットの反応を、またネタにしている。ある意味、ネットに対するTVの優位性をアピールするドラマだといえる。

 しかし、普通、そういうことって、ある程度は自分で調べないのかなと思ったが、冒頭に書いた人物も絡んでいて取り上げたTVドラマのネタのひとつにもなっている電通の事件。なんとかいって、私も、ネットを見るまで詳しく知らなかった。こうなると、ネットは毒なのか薬なのか判らない。

 この事件の露呈は#MeToo キャンペーンの一環であるが、#MeTooといえば、ちょっと前の話になるが、荒木経惟氏のことが思い起こされる。荒木氏が、そういう人物であることは私の耳にも入っていたくらいなのに、なぜ、そういう声に耳を傾けずにモデルになるのか。ネットで検索しても出て来ないのか。

 かくいう私も、金を無駄にしたのは、ネットの話を信じてのことだ。カメラケースを買ったのだが、投げ売りされている古い機種を対象としたケースでも入りますよとのことで、駄目元で買ったのだが、結局、対応品を買い直した。ネットの口コミを信じて外したのは、今年に入って2回目だ。

 1,000円程度、しかも駄目元と思っていたのに、私は医療費も出してもらえない環境にいたせいか、無駄金を使ったことに非常な罪悪感を覚える。なんか、そんなことを調べた時間や使った金を考えると、自己嫌悪までしてしまう。君子危うきに… ではないが、今日、これからは、ネットなどを見ずに精査した本を読んだり音楽を聴いたりします。