身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

私はどうかしている。

 友人の勧めで日本テレビのTVドラマ「私たちはどうかしている」を観ようと思ったんですよ。友人のオススメだし、横浜流星くんカッコいいし。でも浜辺美波さんって、まだよく判らないんですよね。映画「君の膵臓を食べたい」を観てアイドルなのかなと。TVドラマ「アリバイ崩し承ります」を観たら、やっぱりそうなんだと思って2話くらいまで観て止めちゃいました。ちなみに私の世代はヤスケンといえば役者ではなく編集者。

 で、テレビの前に座ってスイッチを入れたのだけど、最初のお点前のシーンで、もう嫌になっちゃって。いや、ドラマがつまらないとかではないんです。和菓子の挿話など入れられると、本題に力が入っていないのかなと白けてしまって。最近、集中力が切れて本も読めない。先日、このBlogでチラと触れた本のことで検索して来てくれる人がいるのだけど、本1冊読むのに1ヶ月以上かかっていて、さらに、もっと面白い本を読んで浮気をしている。ニュース番組は、なんとか見られているかなぁ。

 集中力ではないのかも知れません。忍耐強さとでも言いましょうか。夢中になれないまでも、そのことに専念できるようになるまで耐えられるか。ニュースは色々なものがあって連続していないからいいのですが、同じようなことが連続してると飽きてしまう。音楽も聴いているのですが、歌詞が頭に入ってこない。下手をすると旋律までドレミで入ってきて、歌詞を捕らえる労力が音を音程で捉える方に向いてしまっている。

 本当、最近、私はどうかしていると思います。昨日なんて、もう、Blogすら滅茶苦茶で。TVドラマを観られないのにBlogが書けるってことは、TVドラマよりハードルが低いってことですものね。ただ、不思議なのは、コメントなどは減っているけどセッション維持時間が上がっているってことなんです。以前のBlogでは、自分で納得がいかないものしか書けないと、ガタッとセッション維持時間が落ちました。「低レベルながら硬派な純文学を目指す」というキャッチフレーズを掲げて、悪い頭を振り絞って書いていましたから。

 力が入っていないものを読ませて申し訳ないという気持ちが一番なのですが、読者はそういうものを求めているのかと思うと、どうしていいのか。先日も書きましたが、せっかく読みに来てくれた方に、読ませるものはありませんでしたでは、私が残念なので書いています。でも、本当に、それでご満足いただけているのでしょうか。ないものは書けないので、それもそれで私の表現のひとつではあります。

 以前のBlogは頭が弱い私のネットストーカーが私がBlogで罵詈雑言を吐いたといって本人曰く「誹謗中傷Blog」を立ち上げて、本名や顔写真まで載せました。そうとしか読めない、そういうことしかできない60歳のジジイで、あまりにしつこいから以前のBlogは閉じて収益化できるサイトだけ残しておいたら、しっかり収益に貢献してくれました。他方、私が書き切ったと思ったときは「漲っていますね」とコメントをくれる人もいて、セッション維持時間も、このBlogの10倍。その代わり読者は1/10。

 このスタイルで無理なく続けていくのが一番だと、頭では判っているんです。読者が多いということは見方も多いということで、私のネットストーカーが、また、佐藤正午『身の上話』(TVドラマでは「書店員ミチルの身の上話」)の竹井ように襲ってきても返り討ちにできると思います。ただ、ちょっと、それでいいのか、迷ってしまって、どうかしている自分がいます。