身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

喫茶店と銭湯は似ているかもしれない。

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撮影データ
日時:2019年2月12日・14時50分
ボディ:PENTAX K-3
レンズ:smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM の50mm端
絞り:f4.5 (Auto)
SS:1/200s (Auto)
感度:ISO 100
プログラムAE

 

 

 渋谷から先ほど帰った。今朝は寝が浅かったものの、普通に目が覚めて普通に寝不足だった。感覚としてはサラリーマンのそれだ。

 しかし、どうも外に出るのが怖い。ふざけてネットで「外に出るのが怖い」で検索してみたら人が怖いと出て、いや、そうではない。

 結局、家を出られたのは午後2時過ぎ。読むための本と、テストするために新しく買ったカメラとレンズ(いずれも中古)W-Fi SDカードを持っていく。

 カメラはネットオークションで買って、思ったよりコンディションが悪かった(というか使っていない割に扱いが雑)が、レンズは変ないい方だが新品よりも新品に近かった。

 

 渋谷ヒカリエで試し撮り。意外とピントが遅いというかモサッとした感じ。しかし、カメラが悪いのかレンズが悪いのか判らない。

 レンズの描写は絞り開放からシャープ。ボケも癖がない。逆に絞ってもあまり変わりがない。ただ、大きい。どうしたらフィルター径が77㎜などとなるのか。

 そしてブラッとビックカメラに入ったら、このボディーとレンズがちょうど入るカメラケースを発見。マンフロット(ブランド名)だし。危険危険。

 そして、いつも行っている喫茶店に行く。外国人が店の前で記念写真を撮っていて、ほとんど観光地だ。

 外国人には日本の純喫茶とかオーセンティックバーというが珍しいらしい。ネットの口コミサイトにはタバコ臭いし騒々しいと書かれている、そういう店です。

 しかし、心臓が針の筵の上で転がされている感覚を覚えたときも、ここに来ると心が休まった。

 本当、シフォンケーキを作るためのブレンダーもカウンターの上でガーッと回っているんだけど、他のお客さん(若い女性2人)が、逆にこれがいいよね、などと言っている。

 入ったときは混んでいたのだけど、不思議と時間が経ったら客足が引いた。店員さんも、もっと分散して来てくれるといいんですけどね… と言っている。

 私も、なんか、いつも、行くと混んでいる時間に当たる気がする。それが、ゆっくりとコーヒーを飲んでいるうちに落ち着いてくる。

 30分もいないときもあるのだが、今日は2時間も、自分の世界に入っていた。ボンヤリとしていると気が休まり、なんか、むかし通っていた銭湯みたいだなと思う。

 調子が悪いから落ち着きを必要としているのか、落ち着いているから長居をしていても苦痛にならないのか。

 少なくとも、ここにいると、周りにたくさん人がいようと、騒々しくても、タバコ臭くても、不思議と苦にならない。銭湯で背中一面に入れ墨を入れている人がいても、たじろがない如く。そんな店だ。