身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

口ばかりで努力していないわけではない。

 今日は本当に書けない。朝から起きられないのだが、一昨日までのような苦痛はない。ただ、どうしても、なんとかしなくてはと思う気持ちが強い。

 区の施設に電話をするが、愚痴ばかり言って何もしないと言われる。しないのではない、できないのだ。だから苦しんでいるのだ。理解が得られないのは苦しい。

 物を書こうと思っても書けない。昨日、本を読もうと思ったのに、やはり本すら身に入らない。字面だけを追っている感じ。いったい、今の自分にできることは何か。

 昔、何をやっても何も感じないのならと毎日、20㎞ランニングしていたことがあった。その後、すぐに医者に死ぬかもしれないと言われた。

 もう、精神科病院に入院なんて選択肢にないから、そのときから考えると良くなっているのだろう。

 しかし、薬のせいか、すぐ前の記憶さえもないので、当時のことを覚えていない。