身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

久しぶりに少し楽と思ったのだが…。

※状況が変わって後から書き直しているので、辻褄が合わないところがあったらご容赦ください。

 

 

 今朝も、書かねばならないという強迫観念のようなもので、あまりよく眠れず、目が覚めたときには身体が火照っていたので起きるなりシャワーを浴びた。浴びられないときは1週間、浴びられないのに、ザーッと5分程度で浴びてしまった。

 シャワーを浴びても身体がカッカして、保健師さんに相談しようと思っても不在なので、主治医に電話をした。体温は35.9℃だった。しかし、この程度のことで医師に電話をして良いのだろうかと思うほど、先週に比べたら楽だった。

 主治医には、神経の異常でしょうね、暑いからといって風邪を引くから身体は冷やさないでくださいよと言われたのだが、ちょっと遅かったようだ。神経が緩んだのか疲れが出たのか、急に眠気が襲ってきて布団に潜るが、今度は寒くていられない。

 私の部屋は北西を向いている。マンション自体は南向きなのだが、私が住むx01号室というのは、大通りに面した玄関の上に、ちょこんと出っ張っている感じだ。大きさも、他の部屋は60㎥以上あるのに、x01号室は40㎥ない。ジェントリフィケーションの波が押し寄せていて、すでにタワーマンションへの建て替えが決まり参っている。

 マンションの一角にあるトランクルームのような恰好で、しかも、夏は暑く、冬は寒い。夏はエアコンを入れても40℃近くあり、冬は起きたときに暖房を入れると温度計は8℃を指している。投機用として持っていて他人に貸している人が多い。私は、今では先端だけしか見えなくなってしまったが、書斎の窓から正面に東京タワーが見えるのが気に入って買った。

 他人に、夏は暑く冬は寒いと言ったら日本なら当然と言われたが、先日、真上に住む、おそらく所有者でx01号室に住んでいるのは私とその人しかいないのではないかという住人に、x01号室は別ですよねと、向こうから言われた。ちなみに大通り面なのでベランダに布団を干すことも禁止である。

 さて、昨日までは書けない書けないと苦しんでいたのだが、今日になったら、憑き物が落ちたように、書けないときに無理して書いても、ろくなものは書けないと居直れるようになった。そうすると、また眠気が襲ってくる。

 しかし、エアコンはダイニングにしかない。間取りは2DK、いわゆる団地サイズよりちょっと小さいのだが、ダイニングを居間に、他のふた部屋を寝室と書斎に使っている。これも訳があって荷物が溢れていて人が住むような環境ではなくなっていて、寓居に来る友人は、書斎を作業場、寝室を倉庫と呼ぶ。

 作業場… ではなく書斎にいるときは、ガスヒーターで足元を温めているのだが、寝室は、何も入っていない。どうしようもないときはガスヒーターを持っていったりダイニングのエアコンを強めに入れたりしているのだが、結露してカーテンにカビが生えるし不経済である。

 何度も書いているが、私には親に対する恐怖がある。夏の電気代が月に1万円を超えていると知って、親は私に虐待のようなことをした。TVドラマなどで親からの虐待などを見て、そんなことが、そんなに怖いのかな… と思う人は幸せである。世の中には知らなくていいことがあるという。愉楽ではなく苦痛だが、これも知らなくてよろしい。

 私は親からの恐怖に怯えて区の虐待防止ダイヤルに電話をしたら、電気代が高いと虐待されるのですかと、こちらの気持ちをあざ笑うかのように、文字通り、へへへっと声を出して笑われた。

 また、これも何度も書いた心臓が針の筵の上で転がされている感覚がして恐怖で夜も眠れなかったとき、当時は交通事故をメインに弁護士をやっていた中学の同級生に電話をしたら、俺の依頼人は激痛が走っても這ってでも打ち合わせに来るから、精神病で死ぬほど辛いというは判らないんだよと言った。もう苦しくて、そこら中に電話を架けていて、相手にしてくれるのは、弁護士という半ば慈善事業を仕事にしている、その友人しかいなくなっていた。

 結局、今日は、書けもせず、寒くて横にもなれず、今まで書いたものをPCに打ち込んでいた。すぐに終わって、プロの作家なら2・3時間で書いてしまう量である。しかし、誤字… というより間違えて覚えている字があったり(たとえば「偶然」を「遇然」と覚えていた)画面で見直してみても、けっこう、入力ミスが多い。そして、参考資料として見た、このBlogの過去のエントリーを見ても誤字を見付けて、アップする前にプレビューしてチェックしているのだが、恥ずかしい限りだ。

 そして、夕刻になり再び横になったのだが、寒さはなくなったものの、また苦しくなって起きてしまった。今度は吐き気までする。2日で体重が2㎏落ちた。今度こそ、本当に差し迫って再び主治医に電話をするが、主治医は判らないと言う。

 今夜も、また、今日書けなかったことを思い出して寝ながら自分を責めて魘されるのだろうか。サラブレッドは心臓が破裂するまで走るというし、夏目漱石胃潰瘍をこじらせて死んだという。私は人間らしい暮らしや死に方がしたい。

 

P.S. 先日Amazonマーケットプレイスで頼んだ鷺沢萠『さいはての二人』が届いた。表示より2日遅れての発送だったが、腰巻付きの、ほぼ新品だった。梱包も過剰なまでに丁寧だった。これから読めるかな…。