身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

苦痛と味方。

 スランプというには長い。机に向かって苦しんでいる時間は日頃と変わらないのに、もう何ヶ月も、このBlogにろくなことが書けていない。

 一昨日は、午後4時まで、恐怖に襲われて起きられなかった。私も40歳を超えて初めて味わった感覚なので説明しがたいが、ものすごいストレスである。

 苦痛から逃れるために酒を飲んでいても、夜中に物凄い苦しみに襲われる。昨日は、このまま死ぬのではないかと思った。

 過去、何回か書いているが、自殺未遂をしたことがあるから、この程度なら死に値するなと思うことがある。そのレベルを超えた。

 しかしTVなどで自殺者のニュースを見ると、この程度で死んじゃうんだと思うことが多いので、自分では打たれ強い方だと思っている。

 そして半年ぶりに酒を飲んで、また恐怖に苦しんだので、飲みたい気持ちは山々だが、飲むのを止めた。しかし、その死ぬほどの苦しみが治まらない。

 連休でなければ、保健所に電話をして前任の保健師さんに相談に乗ってもらったりできるのだが、さすがに連休である。

 私は、どんなに苦しくても、家族に「味方」になってもらったことがない。少しでもいい、私に寄り添ってくれる人がいたらと思う。

 私の父は、私の情状酌量のための証人として出廷した裁判で、検察に私が自殺するほど追い詰められているのかと訊かれ、障害者ということにして甘ったれているんだ、「俺が」苦しめているんだ、もっと借金を負わせて苦しませなければ駄目だと絶叫した。

 お前は子供のときは良い子だったのになどともよく言われた。私は子供のときは遊ばせてくれなかったので勉強だけが唯一の楽しみだったのだが、楽しみとは遊びであるといって、その勉強を奪ったのは誰だ。生きる喜びを奪ったのは誰だ。

 家族に「味方」がいれば、私は自殺未遂にまで追い詰められなかっただろうし、家族でなくてもいい、その人の気持ちを大事にする人がいれば、世間の自殺者の数は激減していると思う。