身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

空蝉の…。

 昨日は夜遅くまで大食をしてしまった。しかし、もともと104㎏と超肥満体であるが、それによって太ってはいない。

 太ったときの私の行動は異常だった。半年で60㎏太ったのだが、毎日、ビール500mlの6缶パックを飲んで200gくらいのビーフステーキを食べていた(自分で焼いていた)。

 恵比寿のバーに入り浸っていたのも、このころではなかったかと思う。勤務先は新宿にあったKDDで、恵比寿駅まで歩いていたからだ。

 当時の向精神薬は、今より、よほど身体に悪いものばかりだったのだが、それを服みながら酒を呷っていて、恵比寿でひっくり返って店の人にタクシーに放り込んでもらったこともあった。

 それが、今は、酒を飲まなくなって23日目である。何度も書いているが、私が酒を飲むときは、現実が抱えきれなくなったときの現実逃避だ。

 さて、私は現在、鬱に苦しんでいる。昨日までの苦しさというのはなくなったが、何もする気がしなくて、そんな自分に嫌気が差している。現実を抱える気さえも起きないのだ。

 知り合いの学者が、最も勉強しなければいけない大学時代に統合失調症になり学者人生を棒に振ったと嘆いていたが、こっちはそれどころではない。

 しかし、無理して机に向かって原稿用紙を広げても、何も書けずにBlogのエントリーを書き写すだけになってしまったりしている。

 もう、本当に色々なことが空しい。

 相続の手続きに飛び回っていても、資産3億円以上の「富裕層」という人が、たくさんいるということを知った。

 また、最近になり知った言葉だが「アンダークラス」という言葉があるそうだ。

 私もボーナスなしの派遣社員だったから、東京出身で家賃こそないけど、それに当てはまっていた。専門職なのに、なし崩し的に一般職に準じる扱いとなってしまった。

 何度も書いているが、私が派遣社員を始めたときは、派遣社員というのは花形だったのだ。実際、20年以上前で、時給3,000円を超えていた。

 先ほど、酒を飲んで肉を食っていたという話をしたが、よく、そんな金がありましたねと言われる。それだけ取っていたのだ。底を尽きたが貯蓄もしていた。

 相続の手続きで見たのは、資産3億円以上の人が大量にいて、他方、年収300万円以下の人も沢山いるという、貧富の差というか二極分化だ。

 何か、また、心の闇に落ちそうだ。せめて、頭に入らなくても本は読もう。頑張れ、頑張ろう、俺。