身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

サロン・トーク。

 画廊でのお話。私の友人の1人(このBlogをお読みの方には「話が長い人」といえば通じるかもしれない)が、私との会話を「サロン・トーク」と名付けて喜んでいるので、タイトルは、それから頂いた。

 

 文章の質を上げようと思っているので、この、とりとめのない文章を書き直そうかと思ったのだが、 慢性的な頭痛と疲労で、ちょっとキツい。その辺はご容赦を。

 

 さて、昨日は銀座の画廊に入り浸っていた。友人が理事をする団体が絵の展覧会をしていて、その友人が会場にいるので訪ねたのが事の発端。

 とりあえず新橋駅まで行って、銀座でお茶でも飲んで、ちょっと顔を出そうと思ったのだが、銀座に降りたって参った。

 暑いのなんのって…。立っているだけで汗が噴き出る。

 ちなみに、新橋駅前ビル地下の郵便局に寄ったのだが、午前10時半なのに、飲み屋は満席で、客は皆、出来上がっている。いいなぁ。

 そして、喫茶店に寄らず画廊(銀座8丁目)に直行。そうしたら、もう、快適! 涼しいし、普段は気にならないのだが、タバコを吸う人がいないというのは、吸わない私には快適だった。

 私も喫茶店で読むつもりで本を持っていったのだが、他の出展者(女性)も本を読んでいて、ある意味、図書館より快適に本が読める。本を読んでいたほうが客も入りやすいだろう。

 そして理事である友人が来ると、その友人を中心に話の輪ができて、けっこう盛り上がった。

 その、本を読んでいた出展者は、はるばる新潟から来ているそうだ。お嬢様がフランスにいらして、一時帰国するのに合わせたようだ。

 お嬢様は、フランスにバレエ留学して、そのままプロとしてフランスにいるらしい。フランスに留学した経緯も伺った。

 そして、新潟より東京、東京よりフランス(場所は忘れたがパリ・ニースではない)の方が金が掛からない、コスパがいいという話になった。

 さらに、話は早期教育の必要性とか、受けた教育も才能も同じだった場合、目が出る人とでない人は、どこで差が出るのかというテーマなった。

 その女性出展者(プレタポルテのアパレル店主だったそう)は、その、今までの経緯などを踏まえた上で、家庭環境と経済のようなことを話された。

 まぁ、それを有言実行されているのは素晴らしいが、私は違和感を覚えた。

 芸術というのは社会に見出されるためにするのだろうか。そして、それは投資なのだろうか…。なんか、株を買うのとの違いが判らない。

 私の記憶が間違えていなければ(というのはTVを観ないので)この前の芥川賞の授賞式で、高橋弘希さんが、どうやったら芥川賞が獲れるのかと質問されて、どんな作家でも、そんな志で書いていないと思うと言っていた気がする。

 また、フランスでも、エコールノルマルでは、はなっからコンクールなど相手にしていないという話も聞いたことがある。

 話を聞くと、賞を獲る、金が幾ら掛った… 金がないと芸術はできないよといわれそうだが、芸術をやるには俗っぽい気がした。

 しかし、その人がフランスに留学に出したのは、フランスでは芸術に関する特殊教育に掛かる費用はゼロだからということだ。その理由は、そういうことだよ。