身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

喜助の牛タン。

 私のBlogで「『ねぎし』の牛タン。」というエントリー人気エントリーになっている。個人のBlog、しかも舌の貧しい私のBlogにグルメ情報を求めに来ている方がいたら申し訳ない。

 今回のタイトルも、それに連動して付けたタイトルで、Blogの概要を書くと、神田から千駄木まで歩き、目的の飲食店が開いていなかったので夕食に迷い東京駅の喜助で牛タンを食べたということだ。

 実はかなり張りつめて(いわゆるテンションが上がって)いたのだけど、このBlogの概要を書いたら、自分で、そんなものかとホッとしてしまった。文章の質を上げるとか書いておいて、ダメだなぁ。

 さて、今日の本来の目的は九段で弁護士として開業している友達の事務所を訪ねること。約束は午後2時という中途半端な時間で、とりあえず昼食を摂って家を出る。どちらにせよ私は都営三田線沿線に住んでいるので神保町駅から歩きだ。

 私は、四谷大塚進学教室お茶の水校舎、駿台予備校お茶の水校、神田外語学院と通ったので、神田には土地勘がある。しかし、第2の故郷とか庭みたいなものというのとは違った感じだ。

 とりあえず神保町の駅で電車を降りて地上に出る。実は、これが”神田通“の私にとって最大の難関だ。電車内でも地上に出てからも東西南北が解っているのだが、それが駅構内を歩いているうちに、まるで目隠ししてグルグル回されてように変になる。

 道に迷いそうになったときは、とりあえず手身近なランドマークを確かめると自分の地図の方位が間違えていないのか判る。今回は、ラーメン二郎神保町店。行ってみたら「立川マシマシ」という店になっていた。インスパイアするはずがされてしまったのか。

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 暑さのせいか九段下交差点が砂漠のように思える。こんなに広かったのか。そういえば、はとバス靖国神社に来たときも、拝殿まで距離が長かったのを覚えている。明治神宮といい靖国神社といい、大日本帝国おそるべしだ。

 そして、コンビニで時間を潰して友人の事務所へ。よく案内なしで場所が判ったねと言われたのだが、私は若い友人にGoogle ストリートビューで確認しておくという裏技を教わったのだよ。

 ここからはプライベートな話だし、幼馴染みとの話だから、あまり触れない。しかし、サラリーマンとは違った話ができて良かった。お互いに、あまり変わっていないことを確認した。

 さて、九段の事務所を出た私は、どこへ行こうか、ぼんやり考えた。とりあえず道なりに飯田橋駅まで出る。ちょうどドトールコーヒーが見えたので、また、ぼんやりと、その建物へ。

 入ってみたら区政会館だった。区政会館は何回か来たことがあるのだが、もっと、本当の九段というか俎橋のところにあった気がする。建て替えに伴い移転したのだろうか。

 入ったら、大々と新宿区の漱石山房記念館のPR展示がされていた。このBlogでも触れた中島国彦先生が、特に展示されている文机に尽力されたと聞いているので、漱石山房記念館まで歩こうかと思った。

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 いずれにせよ神田川を渡らなければならないので、架かっている飯田橋を渡る。あぁ、今日も時間がない、本当は調べて書きたかったのですが、飛ばしていきます。橋を渡って右に向かうと後楽園、左に向かうと神楽坂だ。原作が手元にないが、漱石の『明暗』にも、この辺が出てきたはず。

 漱石山房記念館へは川を渡って左に向かうのだが、私は右に向かい、後楽園に入る。なぜかというと、春日を通って早稲田か新宿に行くバスがあった気がしたからだ(調べようとしても、今度は交通局のWebサーバーが落ちてるし)。

 春日には、私がいっとき勤めていた、旧・三菱商事春日ビルがある。その現状が知りたいのもあった。後楽園ホールでは、ギャンブルに勤しむ人たちが。川崎に地方競馬があるって初めて知った。

 三菱商事春日ビルは、ビジネスホテル(カプセルホテル?)になっていた。そのまま、道を直進する。都営三田線の上を走る道だから、かならず都営三田線の駅に出る。しかし、なんなの、この果てしない直線道路は。

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 やがて三差路にぶつかって、道なりなら左に行くはずなのだが、私は、右に向かって坂を上る。本郷は大地になっているので、その裾野をかすめる感じ。ふっと思い立って駒込病院へ行こうと思ったのだ。

 駒込病院は、私の母が生まれたところで、実は私も、そこで生まれるはずだった。それが、当時としては高齢出産だったために大学病院での出産となり、私は東大病院で生まれた。こう見えても赤門出の私。

 ものすごくすっ飛ばす。東京駅に戻るまで、この1段落で終わらせる。さて、もちろん、病院を見に行っただけではなく、有名な洋菓子屋が経営する喫茶店があるのだ。そこでお茶をして帰ろうと思ったらゴールデンウィークの振り替え休暇。しかも、いい時間なので夕食を摂って帰ろうと思ったが、食堂が1軒だけ。なのでバスで東京駅に戻る。

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 東京駅に着くと、バスが着く位置が変更になっていた。ちょっと前までは、丸の内駅舎の前はタクシープールになっていたのだが、丸ビル側に移されて、駅前には歩行者が入れる広場ができている。

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  バス停も、それに伴い広場の前に移動になっていた。バス停の名前は「東京駅北口」なのだが、北口じゃないじゃん。南口という名前のバス停は、どうなったのだろうと気になるが、今回は、そのまま東京駅へ。腹が減った。

 

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 そしてメインディッシュの喜助の牛タン。何を頼んでいいのか解らず、とりあえず普通の定食1,674円。とろろはオプションと言われ、それを頼まなければいけないほど牛タンが少ないのかと思ったら、とんでもない。写真で判るかしら…。

 テールスープも、見てのとおり牛テールが沢山。そして、ちょっと失敗したと思ったのが、ご飯。これも、大盛り無料ですとオススメされ、同額ならと大盛りにしてしまったのだ。そして来たのが驚くほどの量。

 ちなみに店の雰囲気としては、活気がある。店に足を踏み入れたとき、こんなに従業員がいて大丈夫かと思った。そうしたら、奥に座敷があり、午後6時前だというのに、みんな、出来上がっている。

 そして、そこに運ばれていく刺身が美味そう(笑)。牛タン屋で刺身が美味そうって、どういうことだよ。座敷で酒を飲んでいる人がいて、テーブル席で酒を飲んでいる人がいて… と、上席は全て飲兵衛で占領されている。

 カウンターには、先客として会社帰りと思われる女の子が1人。そして、私。後から来たのは、おそらく出張できたと思われる外人を連れてきたビジネスマン。私は、疲れのせいか異様に緊張してしまって、やっと、ここで一息。

 そして、カウンターの女の子が捌けると買い物帰りと思われる若い女の子が2人。この店は、準・飲み屋であるにもかかわらず、女性率が非常に高い。カウンターも、独りで来た女性数人で塞がった。メニューの内容や注文の仕方などを店員さんに教わっている。

 最近、バーで飲むことが多く、酒文化の衰退のようなものを感じていたので、舌の肥えたお客さんを、どんどん酒飲みの世界へ連れ込んでほしい。また、この喜助の牛タンは、味がシッカリと付いていて、酒にも合うと思う。

 向かいの2人連れの女の子がメニューを見ていたので、つられて見る。牛タンもご飯も大盛りを頼んでいたけど、大丈夫かなぁ。文章で書くと、普通の量で、かなり大きな半身が数切れと、直径5㎝くらいの輪切りが2枚。厚さは、かなり厚い。

 普通の量でも、ちょっと飽きるかなと思った。そう考えると、オカズに見合ったご飯量ということで大盛りが適量なのかもしれない。しかしメニューを見ると大盛り320ℊとあって、それは多いわけだと思った。

 そうそう、ここは、麦飯もちゃんとしている。ご飯が立つという表現があるけど、麦も立っていて、ベチャッとしていない。まぁ、すぐにパサつくということもあるから好みの問題かもしれない。大量のものを一度に食べなければならないし。

 そして、大手町駅から地下鉄で先ほど帰宅。いやぁ、通勤ラッシュなんて久しぶりだ。歩いて汗をかいて汗臭くなっているので、ちょっと電車に乗るのは憚られた。他人に不快な思いをさせるのが嫌な程度には羞恥心がある。

 もう、いい時間なので、事務仕事は明日にして寝ます。食べただけといいつつ、けっこう牛タンについても書いてしまいました。今日も、最後までご清読いただけたのなら幸いです。

 

 あ、写真は例によって私のInstagramからです。