身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

勝手にエバッてろ。

本文

 実は、自分に嫌気が差している。昨日は新宿に行き、新宿で用事を済ませた後、早稲田の「漱石山房記念館」に行き、四谷のライブ・バー"Ruto"へ。

 新宿駅から四谷まで歩く途中、なぜか、ものすごく気落ちしてしまった。昔、告白された女の子に似ている女性を見たせいかもしれない。

 私にしては勿体ないほど出来た人間で品もあって、おそらく、彼女と付き合っていたら、結婚はしなくても(できなくても)幸せな一時は過ごすことはできたと思う。

 そして、今回は、前回と違って上手いミュージシャンばかりだったのだが、音が右の耳から左の耳に抜けていってしまい、上の空で酒ばかり飲んでいた。

 以前「普通に生活がしたい。」というエントリーをアップしたが、やはり普通の生活への憧れというのがあるのかもしれない。

 この以前のエントリーでは、買えもしない屋敷を手に入れるという夢に縋(すが)っていると書いたが、46歳にして私の経済は親に頼りっきりだ。

 何回か会社勤めをしたが、どこも精神障害が出て続かなかった。この前まで、這ってでも来いと言ったり精神病と判ったらクビにした上司を恨んだりしていたのだが、私が働けない迷惑な存在であることは事実だ。

 昨日のエントリーで、好きでもないことを格好だけして、やった気になっているんじゃないと書いたが、彼らは、それが本業ではないのだ。

 音楽はダメダメでも、本業はしっかりとやった上でのことで、私はプータローの身で、何を偉そうに思っているのだと、自分が嫌になった。

 そして私のヒューマンダスト(人間のクズ)っぷりは続く。帰りに渋谷のバーで、看板になっても居座って飲んでいた。

 このBlogで、酒は作るのが簡単だから合法なだけで麻薬や覚醒剤と同じであると書きながらも飲んでいるのだから言動の不一致も甚だしい。

 無職でクズな自分が嫌になる→酒に逃げる→収入がないのに金を使ったことに対する罪悪感… そういうスパイラルに入っている。

 勝手にBlogで偉そうなこと書いてろよ、勝手に他人を見下していろよ、そういうお前は無職で経済は親に頼りっきりじゃないか…。

 

 

漱石山房記念館訪問記

 記念館の概要は、こちら。

 

 漱石といえば猫である。

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 早稲田大学中島国彦先生が神奈川近代文学館にある現物を忠実に再現したという文机のある「漱石山房再現展示室」。「竹を移して清い陰を楽しむ」漱石らしい。

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 記念館がある漱石公園には「道草庵」という建物がある。記念館ができるまで展示の役割を担っていたということで、ボランティアスタッフに記念館ができる前のお話を伺うことができた。

 建物がドンと建ってしまうと判らないが、外から見ると、公園は、なかなか広い。買い足した部分があるそうだが、元から300坪以上あったとのこと。

 私の家もそうだが、当時の東京では家を買って住むという習慣がなく、漱石の死後に鏡子夫人かな? が購入したそうだ。民間に渡ってマンションにならなくて良かったですねと言うと、それでも区営アパートがあったのを退かして建てたとのこと。

 記念館までは新宿駅からバスで行ったのだが、新宿の中でも同じ牛込だからと思ったのに、新宿駅から30分かかった。昨日は、道路が空いていて、私の家から新宿駅までも、ほぼ同じ時間だった。

 帰りにバスを待ちながら、マンションの内覧会の看板を見たのだが、駅から遠いのに、結構する。私の家と、ほぼ同じ広さで、築浅といっても3倍以上。明治通りの拡幅も進んでいるので、これからは、こちらの方が栄えるのかもしれない。

 

蛇足

 やってみた。豆腐メンタルなのか。

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