身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

神田。

 1月31日に神田に行ったとき、PENTAX FA Limitedの43㎜で撮ったときのフィルムの余りがあるので、今度は31㎜で撮った写真をアップ。母校(神田外語学院)も近所なのだが寄らなかった。

(もう日も暮れているので、後日、レンズの写真を撮って挿入します)

 これもMADE IN JAPANからASSEMBLED IN VIETNAM(中のレンズは日本産だよといいたいのだけど原産国は最終加工地を記すことになっているので、このような表現になっていると思う)に切り換わるときに中古で日本製を買った。外観に擦り傷があったが、中は驚くほどきれいだった。値段は覚えていないが高かったのだけは覚えている。

 神保町の駅を降りる。岩波ブックセンター信山社)がカフェを併設して営業再開したのを横目に小道(すずらん通り)へ。

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 神田で静かに過ごせる場所というと、東京堂(書店)と文房堂(画材)が思い浮かぶ。東京堂は建て直しても雰囲気が変わらず、いつ建て直したのか判らない。私が学生時代は古い建物だったと思う。

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 銀行にも岩崎書店の展示が。絵本で有名な会社だが、私は国語の教科書で初めて触れた。たしか小学校向け。

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 用事があったのは須田町。いつも、神保町から歩いていくとき、交差点で、小川町・淡路町… と数えながら行くのだが、どうしても須田町の交差点だと思うのが、ひとつ手前。どうやら駿河台下を漏らしているよう。

 小川町交差点の、たい焼き屋。学生時代にはなかった店で、食べたことがない。写真を撮るのがいい加減になっていて傾いでいる。

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 神田の料亭街へ。学生時代に貰ったパンフレット。

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 すべての店が残っている。いちばん利用した店は松榮亭と近江屋洋菓子店か。近江屋のケーキは小ぶりで安い。蕎麦は、まつやには何度か行ったが、やぶそばは行ったことがない。昔から敷居が高かった。ちなみに、この付近に六文そばがあるのだが、記憶だと30年くらいはある気がする。 

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 やぶそばは、すでに営業を再開していた。なんとなく敷居が高い。まつやに行っていた人でも? と言われるが、まつやは、今やカップ麺を出す店、昔から、そんなに敷居が高い印象はない。

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 松榮亭は、古い病院の一角にあったのだが、病院の解体とともに移転。当時は主人が厨房にいて、奥さんと、その従妹だか妹だという女性で切り盛りしていた。営業時間外だったが、小洒落た店になっていた。

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 創設者の名前が追記されているということは主人が亡くなったのか。しかし、漱石も来たことがあるというエピソードや、1907年という表記からして、当時の主人が創業者ということはあるまい。

 そして、どこに行ってもドトールで。フィルムで撮っても、あまり雰囲気は変わらなかった。しかし、フィルムは不便な印象があるのだが、意外とマトモに写る。昔は2泊3日で36枚撮り1本を撮れば多い方だったのだが、今回は、2日で1本撮り切ってしまった。デジタルの時代になって、いかに安易にシャッターを切るようになったか。

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 なんとなくフィルムの方が暖かい感じがするが、フィルムがデイライトタイプのせいか。壊れているボディーも直して使おうかと思っている。