身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

無駄金使われるかも。

 母に罵詈雑言を浴びさせられている私を見て、主治医が前頭側頭型認知症だと思うので、ケアマネージャーとセンターの人に協力してもらって精神科を受診させてくださいと言う。認知症だとは言わなかったが、私の訪問看護師が言うのと全く同じことだった。

 また、母のケアマネージャーは、私に言ったということは内緒でといって、母が明日、隣町にある弁護士に相談にタクシーで行くと言っているとのこと。私の友人の弁護士は、友人のよしみで実費しか取らないが、弁護士だって相談料が掛かるだろう。

 これらの金をどうするのか。私は父が死んだとき、半ば相続放棄に近い形で遺産のほとんどを母に持って行かれている。法定の1/10も貰っていないのに本来は相続など必要ない手続きで私が遺産を「ぶん取る」ために嬉々として動いていると詰られた。

 友人にも母親に使われたらどうするんだと言われたが、それが実現しようとしている。主治医には精神科医に一筆書いてもらって成年後見人を付けるのが良いと言われた。

 私と利害関係があるから書けないけど、自分だったらすぐに書くけどねと言うのだが、母のケアマネージャーと話をすると、今、掛かっている医者が… と言う。そんなものに気兼ねをしていたら、どんどんと金が減っていってしまう。責任が持てるのか。