身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

風通しを良くする方法。

 お世話になっている保健師と話をすると、これはブログネタに使えますね、と言われることが多々あるのだが、いまだに使ったことがない。今日は言われた通り使ってみることにする。今日は部屋の風通しを良くする方法。

 とはいうものの、昨晩は一睡もできず、話も半分、上の空で聞いている。一睡もできないものの、強烈な睡眠薬を使っているので頭が朦朧としている。朦朧とした頭でネットのフリマを見て、買わなければという強迫観念で物を買ってしまった。

 これは、少し前に眼鏡を買おうと思っていたのだが考えているうちに売れてしまった(それも2件も)ということがあり、今を逃すと先はないぞと思ってしまっているのだ。しかし、そのことについては触れない。

 問題は買ってしまった後である。そもそも私は吝嗇な人間だから、買い物をするときは割安でないと買わない。大体において買った値段に手数料を乗せて転売すれば、利益を出すことは無理だが元は取れる。

 なので、今回も、そうしようと思っていた。サブのカメラが古くなったから、最新式のものを買うのは高いので型落ちになったそれを買ったのだった。下取り感覚で古いカメラを売ろうと思うと私は言った。しかし、と保健師は言う。

 それって愛着があるものではないですかと言う。まぁ、確かに愛用品ではある。それは新品で買ったので買ったときは悩みに悩んだ。しかし、同時に、1晩で買い替えようと決意できるほどの安物でもある。

 実は、Facebookで某ブランドのカメラのコミュニティに入っているのだが、最近、安物のカメラを買い集めるのが流行していて、その安物で如何に上手く(コミュニティ内では、ふざけて「悪く」という)写真を撮るかというのが流行っている。

 彼らはカメラを数十台と持つ猛者なのだが、寓居には、そんなにカメラを置いておくスペースはない。なので、1台買ったら1台は手放す、は鉄則である。そして、その鉄則は保健師にも通じるところがあると言う。

 しかし、古いカメラを手放さなくても、つまり、カメラという同じ物を手放さなくてもよいのではないかと言うのが保健師の意見。引き出しに物が溢れていると引き出しというブラックボックスになってしまうので、その中にある物を処分するのも方策の一つだと言う。

 結局、考えて文房具の引き出しにある万年筆を始めとする不要な筆記具を数点、ネットのフリマに出品した。意外なことに筆記具はフリマで売れるのである。筆記具はギフトと思っていたのだが、自分で使う人が意外と多いのだ。