身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

他人が淹れたコーヒー。

 落ち着かない。ジッと黙ってTVドラマを観たり本を読んだりできない。今シーズン、これだけはと思って観ているTVドラマ「珈琲いかがですか」だけ辛うじて観た。

 しかし、コーヒーというのは奥が深いものだ。昔は普通に自分で淹れて飲んでいたが、そして、そこそこ好評であるが、プロが淹れたコーヒーというのは何か違う。

 私は豆を挽くところから始めるが、私が拝読しているブログを書いている人に焙煎から自分でやる人がいる。そこまで行くと違うんだろうな。

 他方、お茶を点ててもらうことがあるが、そちらは、まったく判らない。せいぜい、茶菓子が美味い、程度だろうか。

 コーヒーにしても茶にしても、手を掛けることによって違いが出る。判るには判るのだが、どうも、独り暮らしだと飲食は簡素に済ませたいという気持ちが優ってしまう。

 結局、自分ではなく誰かに向けられたコーヒーというものが相対的に美味くなるのは当然のことだなと思う。