身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

TVの功罪。

 私の友人の行きつけの店が、よくTVで紹介される。その友人は、それを喜ばしく思っているようだ。誇らしい気持ちだという。

 他方、私の行きつけの店が、最近やたらとTVで紹介される。否、紹介されるというよりTVドラマに出てくる。

 しかし、私は、それを喜ばしくは思っていない。昔は、けっこう大人の店だったのに、最近は出演俳優のファンが大挙して押し寄せるからだ。

 もともと有名店ではあった。そのためにTVドラマのロケに使われることは多々あったのだが、最近のように店名まで出してということはなかった。

 コロナ禍に関する区のサイトに店の人の話が載っていたのだが、大人の店と書いたが仕事(商談や接待)などで使う人がいなくなったという。

 ちなみに従来の営業時間は午後11時半までだった。なので、飲んだ後の〆に使ったりしたこともあったのだが、深夜でも、けっこう客がいた。

 こうなったのもコロナ禍のせい… とは思うが、これ以上、お子様が多くなったら、ちょっと他の店も探さなければならないなと思う。

 実は私、店の新規開拓が物凄く苦手である。店を探すというより、その店に馴染むのに時間が掛かる。悩ましい現実だ。