身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

精神病で本が読めないこと。

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写真を撮っても指が写ってるし。


 一昨日の鷺沢萠先生の命日に文庫本を3冊買った。たった3冊である。本来ならサクサク1日で読める量である。精神病というのは辛いもので、読めたのは、1冊ならぬ中編1編のみ。精神力が持たないのだ。

 精神を病んでできなくなったことは多い。引きこもりにはなっていないが、外出が苦痛である。若いときは品川ナンバーをブル下げて都内をカッ飛ばしていたのに、自動車の運転など、とてもとてもである。

 それに、最たるは心臓病まで併発したことだ。単なるストレスを精神病だと思い込んでイッパシの患者ぶった変な奴に絡まれたが、現に精神から来る心臓病で死んだ人間もいる。つくづく人間というのは心がある生き物なのだなと思う。