身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

病気で努力もできないし成果も出ない。

 寝床からスマートフォンで書いている。この病気は、なかなか辛い。昨晩はTVドラマ「珈琲いかがでしょう」を観て感動を覚え、感想が何百字でも書けそうな気がしたのに薬を服んで寝たら忘れてしまった。

 仲村倫也くんになりたいと思った。昔は俳優とも付き合いがあったから、それがいかに大変な仕事か知っている。しかし、どんなに大変でも、それを上回る遣り甲斐があれば、そんなものは苦にならない。文学者だったころの私もそうだった。
 努力したくても、できる量が普通のときの1/3もない。その上、その1/3のほとんどが身に付かない。TVドラマも観られないのに文章など書けるものか。そして、そんな状態でロクな物が書けるか。

 苦しい。好調に努力していたときの1/100も成果が出ない。しかも、精神状態が悪いあいだに部屋も汚部屋になって生活は底辺に近い。そんな状態にした家族を恨む。こんな人生、終われば良いのにと思う。