身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

筒井康隆先生のツィートを見て思う。

 Twitter友達の投稿で、筒井先生の日記が今でも続いていることを知った。昔はどこかで個人ホームページとしてやっていて、ご友人とJALI netというのを始めてから、転々として、どうなっているのかと思っていた。

 

 筒井先生と自分を同列に配するのはどうかと思うが、悪口を書く人って、どうして、その作品を読まないのだろうと思う。読んでいないどころか「~と書いていた」とか書いていないことをでっち上げる奴もいる。同じのは文章力が無惨なことか。

 「会社をクビになった」などという判りやすい嘘ならいいのだが「会社に辞めてくれと言われたと書いていた」ともっともらしく書く。しかも、そういう嘘が好きな人間は原典を当たろうとしない。どうして赤坂の個人企業がクビになって翌日から丸の内の上場企業に出勤するのさ。

 表現者は、自分の表現について何か言われることには慣れている。しかし、表現していないことについて書かれるのは腹立たしいものだ。これは逆に筒井先生ほど原典を多く知っている読者のいる人間でもそうなのだから、無名の人間としては猶更である。