身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ラジオ。

前書き

 私は山が好きなので山の中の旅館に泊まったりします。美味しい山菜や山魚が出て、でも、土地のものでない刺身が取って付けたように出てきたりします。地のものが美味しそうなので(しかも都会ほど新鮮ではないし)見劣りしますが、なんで、そんなものが出るのか。わざわざ、あなたのために取り寄せましたというおもてなしの心なんですね。

 

本文

 相変わらず東京は暑いというより熱いピーカン照りの日が続いている。昨日は夕立が来て六本木ヒルズに雷が落ちていたから、東京タワーに落ちたら写真を撮ろうと思い三脚をセットして待っていた。しかし結局はカメラを雨に濡らしただけだった。

 さてTVドラマ「私たちはどうかしている」第1話を観た。良い印象を受けなかった。手垢の付いた表現、陳腐なストーリー。小説というのは一部の才能を持った人だけが書けるものだと思っていたのだが、これなら誰でも書けそうだ。

 昨日のエントリーは書いた後に酒を飲んで寝てしまおうと思ったくらいなのだが、なぜ読まれているのか不思議でならない。そして、困ったことに今日は昨日に増して体調が悪い。頭痛が酷くてロキソニンを齧っては、胃が痛くなってセルベックスを服んでいる。本当は郵便局に用事があったのだが、出掛けなくても何とかなってしまうのがプータローの良いところであり悪いところである。

 今日は女性の社会進出について書こうと思ったのだが、すでにほとんど忘れているし、そんなものは私に求められていないのかもしれない。読者は何を求めて私のBlogを訪れるのだろう思うと、ひょっとして私が若いときのラジオのようなものかしらと思う。私は子供のとき、テレビを観せてもらえず、父が打ち捨てたラジオに嚙り付いていたこともある。今の放送は聴いたことはないが「オールナイトニッポン」などは放送が続いていて、さらに子供のときに聴いた古舘伊知郎さん(まだ局アナだったから他の番組かも)がパーソナリティーをしていて驚く。

 このBlogもラジオっぽく… と思うのだが、今のラジオのリスナーは、どんなふうにラジオを聴いているのか知らない。私が知っているころのラジオは、AM放送では主にトーク、FM放送では主に音楽の紹介だった。そうそう、「探偵はBARにいる」で主人公が事務所代わりに使っている「ケラーオオハタ」というバーだが、映画ではオーセンティックバーのように描かれているけれど、原作の小説の中ではマスターがインターネットラジオをなどをやっていたりする。

 しかし、私にとってインターネットの普及はラジオ離れを加速させた。昔はFMラジオで流れた音楽も、今は、音楽はサブスクリプションサービスで、メディアが手元になくても、ラジオよりも早く、そして好きなものを聴ける。トーク番組は、まったく聴かなくなった。ラジオ受信機だけでなくradikoもあるが、まったく起動することがない。

 なので今日はラジオっぽく音楽の紹介で終わらせようと思う。ラジオではなくサブスクリプションサービスで聴いた土岐麻子さんの"RADIO"。土岐さんは同世代なのだが、私たちが若いときは、皆、こんな思いでラジオを聴いていました。

 

 

アルバム紹介動画(音声ダイジェスト)はこちら。


土岐麻子 / 『PASSION BLUE』全曲試聴トレーラー