身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

"Tokyo Sightseeners' Guide - Shinjyuku" と行きたいところだけど…。

 過去にも何回か書いているが、私は不調になると目眩がする。今日は朝から異様な疲れがあり、どうも肉体的な疲れではなく心労のような気がしたので渋谷に歩きに行った。

 さすがに外は暑く、東急ハンズのスパイラルの階段を6階まで上ることにする。サクッと上れるときもあるのだが、今日は息が上がってしまい、さらに、その目眩で足を踏み外しそうになる。

 仕方がなく、食欲はないが、しぶそばで蕎麦を食べて帰ってくる。横になれば治るだろうと思ったのだが、目眩は治ったものの、まだ、精神と肉体のアンバランスな感じというのが取れない。

 気を取り直して再び出掛けることにする。どこへ行こう。銀座は、この前、行った。秋葉原… 買うものも見るものもないしな。バス1本で行けるところとなると、選択肢は新宿しかない。

 もう、肉体は正常でも精神はボロボロの状態で家を出てきたから、バスに乗っても立っているのが辛い。目の前の席が空いたと思ったら割り込まれて、無意識に舌打ちをしたら睨まれた。割り込んだのは二十代半ばくらいの女性だった。

 そして、終点の新宿駅西口バスターミナルに着く。普段は、ここでカメラ・家電量販店に行くのだが、この前、携帯電話も契約してしまったし(これについては後日、書きます)特に用はないな… と思って珍しく東口へ。

 東口といっても、いつもは四谷の方に真っ直ぐに抜けてしまうので、区役所の方、駅から見て左側に入ってみる。写真は撮っていないけど三平ストアが生き残っていて驚いた。昔、ここには「三平グッドカメラ」という店舗が入っていて、華々しいTVCMが打たれていた。

 さて、靖国通りを渡ると、そこは歌舞伎町。実は、あまり来たことがない。そもそも来る理由がない。遊びに来る場所でもない… と思う。実際、来てみると風俗の案内所ばかりで、客引きが禁止されているのか私が引っ掛からなそうだからか、店頭でニコニコしている人ばかり。

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 行っても行っても風俗街なので、飽きて右折。新宿区役所方面に。区役所の隣が風俗街って、なかなかないよな…。地方都市で、市役所の隣が風俗街ってあるのかしら。ちなみに新宿区は四谷区・牛込区淀橋区の3区合併なのだが(淀橋はヨドバシカメラの由来)新宿区役所って、旧四谷区役所なのかな。知らんけど(笑)。

 そして、区役所の前から都電の線路跡という遊歩道を入ると、そこはゴールデン街。夜の雰囲気というのは来たことがないので判らないが、昼のゴールデン街の姿は、このようなもの。意外と道が広くて驚く。

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 そして、そこを過ぎると花園神社。立派な社で、氏子が多いのか金持ちなのか。渋谷の鎮守である金王八幡は、きわめて質素なのに。そして、ここでまた、立ち眩みが。新宿駅西口に戻るのも辛い。

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 新宿中央通りに戻る。アルタ・紀伊國屋書店はパスしたのは判るのだが、まだ伊勢丹前…。四谷四丁目(大木戸・新宿御苑四谷口)くらいまで来ているような気がしたのだが…。確認しなかったけど、世界堂は、どこだ? とりあえず、ここからバスに乗ろうと思った。 f:id:urigayatsu:20180908182956j:plain

 

 しかし、立ってバスを待っているのも辛く、新宿三丁目駅から都営新宿線に乗る。都営新宿線は、やたら「都営」を強調しているので、他に新宿線ってあるの? と友人に訊いたら、バカだな、新宿線といえば西武新宿線じゃないかと言われた。

 神保町の駅から都営三田線に乗り換えれば、白金まで1本である。なぜ、私が都営交通ばかり利用しているかというと、都の福祉政策で、障害者手帳を持っている人は都営交通が無料なのだ。

 それでも、なんか、まだ、そのまま真っ直ぐ帰る気がせず、神田で友達の事務所に寄る。土曜だし電話も入れてないので居るわけがないのだが、住所を教えていなかったと思い名刺をポストに入れてきた。

 神保町まで歩く途中の堀留橋。下を流れるのは日本橋川…ということは、上の高速道路も、日本橋の上部撤去に伴い、撤去されるのだろうか。しかし、ここも、デベロッパーが手掛けるオフィスビルばかりになってしまったな…。

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 そんなことを考えながら、家に着いたのは、けっこう、いい時間だった。歩数も、それなりに歩いた。ただ、やはりメンタルの不調は治らない。今日は、このまま寝ることにしよう。