身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

楽になりたい。

 1日中、頭のほとんどを占めていることが、この気持ちだ。昨日は夕方から朦朧としていて、バカみたいなことで思い詰めてしまい、警察に届け出までした。

 今朝、最初に目が覚めたときは不快感がなく目が覚めたので、今日は楽かもと思ったのだが、再度、目を開けたときには胸が苦しい。

 訪問看護師さんに電話をする。おそらく訪問時以外は報酬が発生しないが、四六時中、対応してくれるので感謝しかない。

 無理をしてシャワーを浴びて… と言われるが、苦しくて起きらない。スマートフォンにも、やっと手が届き電話の発着信はできるが、Eメールの着信があっても、それさえ見られない。

 寓居の1階がコンビニであることを知っているので、無理してinゼリーのような高カロリーのものを買ってきて食べてくださいと言われるが、それもできない。

 汚い話だが、シャワーを浴びるどころか、顔も1週間、洗っていない。区の精神障害者地域活動支援センターに電話をすると、実家に言って疲れているんですよと言われる。そんな単純なものではない。疲労感で済んだら楽だと思う。そんなことより積極的に苦しい。想像が付かないのだろう。

 この人は、まだ経験豊富なベテランの方で、1人、鬱は朝、日光を浴びれば治りますとか、夜も寝床に入れば寝られますという人がいる。それは私が言われたことではないが、私は、もっと不快なことを言われた。こういうことを言う人は自分の体験が乏しいだけでなく想像力も貧しいと明言しているようなものだ。

 今、午後4時、やっとシャワーを浴びたが、爽快感はないし、疲れというより気持ちが悪くなった。起きていられずに食事も摂れない。楽になりたい、そればかりを考えている。