身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

嫌な感情を伴った目覚め。

 少し、昨日、書いたこととシンクする。昨日、母に、死ぬ前に庭師を入れて排水管の清掃もしなくてはならないと言われ、あの身体で、それをやるのは大変だなと思った。代われるものなら代わってやりたいが、私も、そんな状態にない。

 そんなことがあってか、すでに目が覚めたときから、母が死んで家を売るときに、例えば家に生えている樹や家具などを、どう処分したらいいかと考えていた。起きられないことで、なおさら、そんなことはできないと思ってしまう。

 昨日は、文字通り昼過ぎまで起きられず、「ゲームばかりして飽きませんか?」とのたまう同じマンションの住民や、本当は動けるのにゴロゴロしたいために言い訳をしていると言った前任のクズ医者のことが頭から振り払えず、他人に言葉を掛けてもらっても自分を責め続けてしまった。

 昔は眠くても振り切って学校や会社に行けていたし、努力しようと思えば血眼とになって何とかしていた、あるいは、しようとすることができた。精神障害がなければ、これらのことも易々とやってのけるのにと思うと口惜しくて、精神障害のことを恨まずにいられない。