身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

私の家は人の住むところではないようだ。

 まだ実家。実家に頻繁に不動産屋から電話が架かってくる。白金に所有しているマンションの件ですが…。私が筆頭所有者ですと言うと、たじろぐ業者がある。年寄りの独り暮らしを狙っているのか。
 また、ある業者は、それでも動じず売ってくださいと言う。住んでるんですけどと言うと、住んでいてもいいんですと言う。だったら住んでる私は、どこに行けばいいんですかと言うと、あの家を(投機目的ではなくて)自分で住んでるんですかwww と嗤う。
 きちんと名乗りもしないで何を言う。こんど架かってきたら名前を晒してやろうと思った。