身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

聡明な。

 今日は相続のための銀行巡り。相続届を出したときに残高証明は取っておいたのだが、税理士に3年分の取引履歴も欲しいと言われたからだ。

 1行目。父が死んだのが2018年9月26日なので、2016年9月27日から2018年9月26日までの取引履歴を申し込む。で、会計。会計したら月単位だった。

 2行目。窓口の女の子に、最初から、月単位ですので1日から月末まで取っていただくのが良いと思いますと予め言われた。

 2016年9月1日から2018年9月30日までの取引履歴を申し込む。そうしたら、女の子は何ヶ月分になるか計算している。

 そこで、私が、9月から8月まで1年でしょ、それで3年分の36月に1月を足せばいいんですよぉと言うと、目を輝かせた。

 こう言えるのは、実は、自分でも何ヶ月分になるか考えたからだ。計算しないで済む方法を考えるところは、昨日、書いた東大の先生のうちのひとりの影響だ。

 そういう解決法を提示されたときの、こう重ねて書くと説得力がなくなるが、まるで奇跡を見たような感動を覚えている。

 なので、私は頭を使う人、頭が切れる人が大好きだ。そして、こういう風に、やるなぁと思う女の子を見ると、本当、口説きたくなるくらい惚れ惚れとする。

 

… 忙しいと、文章が、こうも抒情的でなくなるものか。