身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

メニエール病のような症状の思い当たる節。

 メニエール病のような症状が、まだ収まらない。夜も眠れなかった。そうなる原因に心当たりもある。

 私は、江戸川学園取手高校というところに特待生として通っていた。特待生は勉強が仕事であり趣味でなくてはいけないといって、1日に7時間の授業と、居残り学習が4時間あった。ちなみに道徳などの教科もなく1日に7時間の授業というのは学校教育法違反で、後に学校は処罰を受けた。

 しかも、当時の学年主任は私の目が気に食わないといって授業に1分たりとも出さず、私は1日に7時間、廊下に正座させられた。また、授業を受けさせてもらえないのだから居残り学習など、何をやっていいのか判らない。当時の担任に訴えるも、担任も学年主任が怖くて何も言えないという。

 それで、メニエール病のような症状で立っていられないという事態が発生した。しかし、家に帰って倒れ込んでも、父親に甘ったれるなと殴る蹴るされて、その手を振りほどいただけで110通報された。警官が父親の言うことを盲目的に信じるようになったら闇雲に110通報するようになり、警官にも殴られるようになり、私は40歳を過ぎるまで110番通報するぞと言わると恐怖で身体が動かなくなった。

 今、父親も死んだし、誰にも110番通報されたりはしないと判っていながらも、深層心理では、やはりそれが怖いのだろう。高校の授業を受けさせてもらえずに落ちこぼれたり(私は高校を卒業せずに大検)夏は40℃をを超える部屋に閉じ込められていた日々が、頭では判っていても思い起こされるのだ。