身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

おうちでOuch!

 実は、今日のエントリーは、過去との接し方というような内容を考えていた。ところが朝から肉体的に過去と接していて、要は家の整理に精を出していたら、脚立代わりに使っていたアルミのカメラトランクが倒れ、落下した私が、横っ腹をそれにぶつけた。

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 私は電気製品などの元箱は取っておく人間で、押入れの天袋に放り込んであったビデオデッキ(S-VHS)とDVDレコーダー(なんとアナログのソース用)の元箱を取り出し、テレビ台から、それぞれの本体を出して元箱にしまう。捨てると金がかかるし、どうしよう。

 しかし、電池を入れて10年以上たつのに、両方ともリモコンが正常に作動して驚いた。昔の乾電池は、すぐに液漏れがしたものだが、液漏れがしないだけでなく、電気が残っているとは意外だった。ちなみに両方ともマクセルのアルカリ電池だった。

 この2台、こうも作りが違うものかと驚く。ビデオデッキはDVDレコーダーより5年も前に作られているのに、電源はプラグ式でなく直付けだし、インシュレーターも一体型だ。いくらHDDなどが入っていないとしても、重さは量っていないがスカスカした感じがする。

 しかし、スペックだけ見るとビデオデッキの方がTBC (Time Base Corrector) などの最新の機能が付いていて、「スペック買い」と言われた人々は、同じスペックなら安い方に走ったのだろう。ちなみに、私は、スペックなど見ず、単に安いから買った(今、Webを検索してみたら「安っぽい作り」「取説が藁半紙」などと書かれていて、実は私も、先ほど、酸化してボロボロになった取説を見た)。

 実は、このころはテレビも奮発して、アナログの時代なのにハイビジョンの受像機を買っていた。なので、デジタルに移行するのが遅れてしまったということもある。で、デジタルの時代というとデジタルの産物、携帯電話も出てきた(なんか強引)。

 いわゆるパカパカという、二つ折りのガラケーが出てきた。docomoiモードNEC、対するauEZWebソニーという対立構造がバッチリと出来上がっていた時代だった。私はソニーの端末が使いたくてauにした。TVドラマ「マンハッタンラブストーリー」で、登場人物が全員、この機種を使っていて、一緒一緒! と、なにか可笑しかったのを覚えている。

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 外面もIMEIみたいなものが記されているシールが剥がれていないが、内面を見ても(見よ卵型のauのマーク)液晶保護シールを剥がしていない。本当に使ったのだろうか。ちなみに、この後に使った機種は取説などが2部あって何だろうと思ったら、元箱は1つしかないのに、本体は2つある。記憶がないが、2回、買っているようだ。それに比べれば、1台をジックリと使っていたのだろう。

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 空き箱だけが詰まった「空き箱」と書いてある段ボールがあったりして、そのころは精神が病んでいたのだなと思う。陳腐な表現だが、心の隙間を物で埋めていたのかもしれない。埋める物もゴミ程度のものしかなかったわけだが。

 何に拘りを持つかというのも精神の健全性を表している気がする。ちょっと、当初、書く予定だった本題に近い話をすると、物を大切に使うと、父に、偏執狂になりやがってと怒鳴られた記憶がある。

 まぁ、脇腹も痛いし、今日は、暗い話は、よそう。オマケだが、ギター用品が入った箱を見たら、楽器屋によって近所の国道の番号が入ったピックを売っているのだが、それが3種類もあった。

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 使った形跡があるものもあるが、はっきりいってピックとしては機能しない。単なる打ち抜いたアクリル板である。そのくせ100円くらいした。「246」は渋谷で、「6」は松戸で、「16」は柏で買ったのだと思う、多分。