身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

身体は正直。

 身体というのは、存外、自分の感情に正直なものだな… と思った。ここのところ毎日、医者に「これだけの量を服んでいる」と言われるほど眠剤を服んでいるのに、夜、目が覚め、しばらく眠れず、起きると身体がカーッと火照る。

 寝不足なので横になっていたいが、苦しくて寝ていられない。何度も書いているが、自分の生を無に帰することがないように書かねばと思う。いや、思うといういい方も正しくはない。止められない。強迫観念である。

 無理をして朝食を摂っても吐いてしまう。それでも、母が家の鍵を失くしたというので、これも無理して渋谷に合鍵を作りに行き、風呂の水栓が壊れたというので、東急ハンズに行く。

 帰りは昼近い。朝も摂っていないし蕎麦でも食べて帰るか… と思っても、食べる気力がない。汗をダラダラかき、くじ引きで当たったドトールのドリンク無料券があるのでコーヒーを飲む。軽くパンでも食べようと思うが食欲が湧かない。

 帰ってから自宅マンションの1階にあるコンビニでサンドイッチを買う。食べようと思ったところに母から電話。またゴネる。預金が凍結された、このまま国庫に入ると、わめく。預金が凍結されたも何も、すべて解約されて母の口座に入っているのを、私は母の通帳で確認している。

 そうすると、自分の口座の金を降ろすことも記帳もできないと言う。それは、私ではなく銀行に言ってくれと言うが、私に来て欲しい、私にやってほしいと駄々をこねる。46年間、私のことを苦しめておいて、父が死んだ途端に私頼りかよ。

 もう、うんざりだ。そう思ったら、サンドイッチを食べることさえ、うんざりしてしまった。すべてのことが、うんざり。そうすると、身体も、すべてのことに、うんざりして動かない。あれだけ物を書こうと思っても書けない。

 しかし、毎日、日記は毎日800字前後、付けているのに、文学作品の方は20枚しか書けていない。もう、1週間で体重が3㎏落ちるし、本当に、うんざりだ。このBlogも、うんざりしたものしか書けず、申し訳ない。