身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

運転免許証の更新に行った。

 私事で恐縮だ。本当、日記にでも書いていろといわれそうなエントリーである。昔は、いいんだいいんだ今日は「ほぼライブ」を更新したもの、などと思っていたのだが、やはり書こう。

 さて、私の誕生日は1月21日で、今日から運転免許証の更新が可能である。5年というのは長いようで短い。昨日までは苦痛で寝ていられなかったのに、今日は眠くて起きれない。

 なんかシアワセだな… と思ったら自分に対して負けである。今はヒューマンダストになっている場合ではない。

 しばらく風呂も入れていなかったのでシャワーを浴びる。今年は一念発起して数年ぶりに湯船に湯を張ったのだが、何日も入れないので湯船がヌルッとしてフタにはカビが生えてしまい、結局、湯を張るのは止めた。

 せっかくシャワーを浴びて髭も剃ったし、次に体調がいいのは何時なのか判らない。今日、免許証の更新に行くことにする。

 東京では試験場の他に「運転免許更新センター」というのが新宿と神田にあり、以前は、優良の人しか受け付けなかったのが、今は、すべの人に開放されている。

 特権が失われた。優良だと警察署で更新できるでしょうと言われるが、これまた、都内では警察署が限られていて、寓居の近くにはない。

 どちらに行っても時間的には変わらないのだが、地下鉄に乗るのが嫌なので新宿に行くことにする。電車に乗ると、パニックまでは行かないのだが、異様な緊張で大汗をかくのだ。

 セーターもコートも着ないで外出すると後悔する季節になった。しかし、ちょっと前まで、他人と違う格好をするのが怖くて、出掛ける前に、他人が、どういう格好をしているか見てから服装を決めていたのだから、それよりはいいのかもしれない。

 写真を撮るのでジャケットの下にセーターは着ず、湯冷めしないようにアクアスキュータムの暖かいコートを着ていく。入社5年くらいに気張って買ったものだが、サラリーマン時代は、もったいなくて着られなかった。これも着るようになったのは最近のことだ。

 バスは空いていて座れた。立っていること自体は苦痛ではないが、落ち着かずに冷や汗をかく。パニックまでは行かないのだが、どうしても辛いときがあり、ヘルプマークを持っている。

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 特に時刻表は見ていないのにバスはすぐに来て、更新センターがある新宿の都庁までは1時間ほどで着いた。都内の移動に1時間も書けるのは不合理だと言われるが、仕方がない。

 3,000円の手数料を払って適性検査(視力検査)。度が進んだので予備の眼鏡を持っていくが、よく見えますねと言われて一発でパスした。

 免許証の写真を撮るときには、汗がダラダラ出る。5年前も、そうだったことを思い出す。食事するときも汗と鼻が出て、これは神経性のものかもしれない。

 講習の内容は、かなり変わっていた。以前は、前回の更新のときから法改正があったものを説明していたのだが、今は、それ以外に、自転車や地震に対する対応などが盛り込まれて、法改正については、教材を見ておけで終わりだった。

 午前11時40分からの30分講習だったので、終わったときは昼過ぎである。西新宿の「てんや」へ。まだ「てんや」が珍しかった時分、大行列ができていて、子供だった私は母に連れられて入った覚えがある。意外にも値段を覚えていて、普通の天丼と野菜天丼は390円だった。今は550円。写真は野菜天丼。

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 せっかく1時間かけてきたのに、どこに行く気もせず、そのまま帰ってくる。帰りも、ちょうどバスが出る時間で(20分に1本)、帰りも1時間。往復で2時間かかっているのに、滞在時間は3時間である。

 ぼんやりとバスから景色を眺める。四谷3丁目で、「床屋」「うどん」が横文字になっている看板を発見。外来語だったり、どちらかだけが横文字なら、違和感はなかったのだろうが、妙な違和感を感じる。

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 帰って、コンビニに買い物に行く。ここから並ぶという線のところにいたら、横の冷蔵庫の扉が開かれ、邪魔そうだったので、少し前に出る。そうしたら、後ろにいる客が、私が線のところに並んでいないと、私ではなく店員に言う。別に割り込んだわけじゃないじゃん…。店員は謝っているのに、店員から私に言えよ! と怒鳴っている。これがカスハラか。

 なんかヤバそうな人だったので黙っていたが、喧嘩してもよかったかもしれない。最近、思うのは、世の中、善意がある人も予想以上に多いが、悪意がある人も多いなということだ。

 なんか疲れてしまって、郵便物などが来ているが、それを見るのも、うんざりだった。