身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

頭が良さそうだと誠実に思える。

 このエントリーは事前に書いたものを予約投稿するように設定したものである。なので、このエントリーがアップされたら、あぁ、まだ実家から帰っていないのだなと思っていただきたい。

 さて、昨日の、実家にインターネットを引く話である。本当は、こちらを先に書くつもりだったのだが、言語表現に関する話題ばかりに頭が行ってしまった。今回、書く話題も言語によるコミュニケーションに関するものだからだ。

 以前、ルーターを買ったのだが、LANケーブルを買い足そうと、いったん注文をキャンセルしたら値上がりしていて買えなかったという話を書いた。それから、価格が落ち着いて、再度、注文したのだが、その通販サイトでは、やたら、コンビニ受け取りを推奨している。

 自宅ではなく実家で使うものなので、実家に届けてもらう方が好都合なのだが、私の母は、電話も出ないし来客が来て玄関ブザーを鳴らしても出ない。なので、母親に荷物を受け取らせるのは至難の業である。

 そこで、実家に行くときに駅前のコンビニでピックアップしていけばいいやと思い、受け取りを、そのコンビニにした。そして、通販サイトから荷物を発送したという連絡が来て、宅配業者から「納品完了のお知らせ」というのが来た。

 受け取りには端末での認証作業が必要ですとあり、認証番号というのが記されている。手続きの方法などをチェックして読み進めていたら「保管期限」という項目があり、「※保管期限の延長はできません。」とある。ちなみに保管期限は納品の2日後。

 通販サイトに書いていなかったが、まぁ受け取り期限はあるのだろうなと予想はしていた。しかし、それが、たった2日だとは予想だにしていなかった。実家に行くまでに間に合わない。さっそく宅配業者に電話をし、その荷物を実家に転送できないか訊いた。

 なぜか運送業者の電話番号も、営業所の物は書いておらず、コールセンターのみ。それが、なかなか繋がらない。繋がったら、今回は、前回のインターネット・サービス・プロバイダーと違って、的を得た聞き取り。「念のため」転送先の住所と希望時間を訊いたうえで、担当営業所より折り返し電話をしますと言われた。転送できるとなったときに、わざわざ再度、連絡をしないようにしてくれているのねと、スマートに思えた。

 結局、荷物は荷主というか発送者に戻すしか方法はないと言う。そして、通販サイトに連絡を取ろうとサイトを見ても、やはりコールセンターの電話しか載っていない。

 こちらも、なかなか繋がらない。20コールしても出ず、やっと繋がったと思ったら、繋がった途端に切れた。再度、電話をしたら、今度は3コールで出たが、商品を転送してほしい旨を告げると、無理っすね、キャンセルっすね、再度注文ってことで、と言われる。

 この口の聞き方、この内容。そうなると、20コールして出なかったのもサボって出なくて、電話を切ったのも、わざとではないかと疑ってしまう。先ほど、運送会社に電話をしたときには、きちっとした対応をしてくれたので、どうしても、それと比較してしまう。

 そして思ったのは、やっぱり、こいつ、判っているな、頭がいいなと思わせることが、顧客に耳を傾けていると受け取られて誠実に感じられるのではないかということだ。