身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

小物特集。第8回「キャノンの電卓」

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 以前、書いたが、私は、かつてニコンの社員で、辞めてからもニコン製品を愛用している。なのでライバル会社の製品を掲載するのはどうかと思うが、ニコンは電卓を出していないので良しとする。

 聞いた話だと、OA機器におけるキャノンのシェアというのは、非常に大きいそうだ。私のように家庭で過ごしていると、最も目にするキャノンOA製品というとプリンターだが、コピー機が売れているという。

 ニコンもキャノンも、よくカメラメーカーといわれるが、両社とも、メインの商品は半導体製造装置(ステッパー)だ。他の総合光学メーカーも、そんなにカメラには依存していない。

 このBlogの、このシリーズは、物に関するもので企業の経営戦略や業界の内輪話はメインではないし、私もサラリーマンを辞めて久しいので時代錯誤な部分も露呈するだろうから、この辺で止めておく。

 さて、電卓だ。今は知らないが、私が会社に入った時代、会社で真っ先に支給される物の1つが電卓だった。他には名刺と三文判かシャチハタのネーム9といったところだろうか。それは今も変わらないと思う。

 世の中の主流というのは移り変わっていくもので、私が勤めた会社のひとつには、電卓ではなく算盤が支給品というところがあった。その会社の支給品の中には万年筆のインクというものもあった。電卓自体、今は計算機というより数字の提示ツールという感じがする。

 会社の支給品であるから、会社を辞めるときには、会社に置いてくる。私は病気で出社できなくなって辞めた会社があるから、そこの名刺は少し残りがあったが、他社の名刺なんて使いようがない。

 中途入社社員は、辞めた社員のお古を使うことになる。まぁ、机は大きいので仕方がないとしても、私が勤めていた会社がケチというわけではないだろうが、電卓もだ。ホチキス(ステープラー)なんかもそうだ。

 私は、それが何か嫌だった。仕事場は、自分が好きなもので囲まれていたくて、事務用品は、備品倉庫からデッドストックを持って来たり、買い直してもらった。この電卓は、その要求が通らなくて自分で買ったのだと思う。

 はっきりいって、買った記憶がないのだ。他に某OA機器メーカーの安い電卓を買ったら、電卓に当たる光が少し弱くなっただけで数字が消えてしまうというトンデモナイものだった。キータッチも悪く、それは破棄してしまったのを覚えている。なので、それで買い直したものだと思う。

 普通の家にあるのかどうかは知らないが、私は家庭用の電卓というのがある。奇しくも、それもキャノンだ。こちらは買った記憶がある。その前の電卓が壊れて、安いのを買ったのだが、非常に使い勝手がいい。

 なんか、キャノンのステマ提灯記事)みたいになってしまったが、まぁ、キャノンの電卓は使いやすいし丈夫ですよということで、今回の記事は締めくくらせていただく。